月間暗号資産

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.45

前回はTwitter(ツイキャス)でビットコインを使った投げ銭ができるようになるかも? というトピックをお届けしました。これまで利益を増やす目的で購入する投機的なものとして見られていたビットコインですが、投げ銭という新たな使われ方に注目が集まりそうです。これまで使ったことのない方々にも広がりそうですし、幅広い層にビットコイン含め暗号資産が浸透していくきっかけになるのでは! とわくわくします。まだ準備段階とのことですが、早く実装されるといいなぁ。

さて、前回の私の収支は少々減少。いいニュースも悪いニュースも入り混じり若干不安定な感じもする暗号資産(仮想通貨)市場ですが、今週はどのようになったでしょうか?

前回と比べさらに約1,000円のマイナス。微減とはいえなんとも言えない展開が続いていますね。

いきなり価格上昇してはずるずる下落したり。最近それを繰り返している印象のビットコイン。一時480万円ほどまで落ちた時にはどうなることやらと思いましたが、なんとかキープしたといったところでしょうか。またイーサリアムもここ2週間で同じような推移を見せていて、勢いはちょっと落ち着いてしまったのかな?
逆に国内でも取り扱いのあるコスモス(ATOM)やテゾス(XTZ)といった特定銘柄はこういった状況でも1週間比で大きく価格を上げていますので、やはり分散投資というのは資産運用の観点で重要なんだなと感じます。

担当氏に聞いたところ、もともと9月は弱気相場の傾向があるそうです。過去5年で見ると、10月中旬から末にかけて相場が急変しているとのこと。それを聞くと、そろそろ何か買い増したいなぁとそわそわするのですが、決め手と言えるほどのタイミングがなく、淡々と推移を眺めているような状況です。とりあえずその時に備えて日本円を少し口座に入れておこうかな〜。

最低1,500万円から買える“退屈なサル”って?

今年に入り、このコラムでもNFT(非代替性トークン)という分野の話題を何回か取り上げました。現在、様々な業界業種でNFTを使った取り組みが行われていて、日本でもテレビなどで取り上げられることも増えています。先日は、元SMAPの香取慎吾さんがLINEの暗号資産(仮想通貨)取引所であるLINE BITMAXさんでの生ライブでNFTの解説をしていたそうです。

多くの注目を集めるNFTはたびたびとてつもない価格で取引されたり落札されることがあります。今年3月には、Beepleさんというデジタルアーティストの作品が75億円で落札され大きな話題になりました。この単位になるともう私には想像が及ばなくなってきますが、こう言ったアート作品のNFTでの取引の話題が最近本当に多いので、どんどん定着していっているのかなと思います。

そんなNFTですが、最近気になる作品を見つけました。その作品というのが、「退屈なサル」をモチーフにしたNFTです。
「Bored Ape Yacht Club(通称BAYC)」というシリーズのこの作品。画像を見てみるとたしかに気怠げというか、今風のファッション(?)で飾りカラフルでありつつ、表情はやる気のないサルが一枚絵として描かれています。

しかし、このサルは今やとてつもない価値を持つサルとなっているのです(なんというか、“おさる”というより“サル”と呼びたくなる感じの風貌)。
先日、有名なオークションハウスであるサザビーズで、BAYCの101作品を組み合わせたNFTがなんと約27億円で落札されたのだとか。芸術作品に対する感想は人それぞれ。その人が価値があると思えば1,000万円にも1億円にもなるといえども、“物憂げなサル”にはちょっとケタはずれの価格に思えます。

△そのサルのアート作品ですが、こんな感じ(作者の方すみません)。私の顔を物憂げなサルに置き換えて想像してみてください。

しかも事前の落札予想価格が約13億2,000万円〜約19億8,000万円であったということも驚きです。

BAYCの作品数は全部でぴったり1万点あるそうです。何一つとして同じ作品が存在せず、それがブロックチェーンで証明されているため、価値がしっかり担保されています。
元々BAYCシリーズは0.08ETHで売り出されていたそうです。0.08ETHというと、未だとだいたい3万円くらいかな?
でもその後みるみる人気が出てきて、今では最低でも40ETHからじゃないと買えないんですって。40ETHというと約1,500万円。今ではこのNFTを買うなら、最低でも1,500万円を用意する必要があるのです! 当初3万円くらいのものがそこまで価格を上げるなんて、とても夢のあるお話〜。

 

そうそう、私は最近“おうちカフェ”をして写真を撮ることが好きなんですが、食べ物のNFTってあるのかな? と疑問に思いました。

△私作、ちょっと焼きすぎた梨のパイです。

そしたらあるんですね!
ただ想像したものとは少し違って、料理を作る時の職人の所作をNFT化したものや(ちなみにこちらは銀座のお寿司屋さん)、料理をアート作品にしたものでした。身近なものではプリングルスの限定NFT「クリプト(暗号資産)・クリスプ味」なんてものもありました。

実際に味わうことはことはできないけれど所有はできる。う〜ん、この感じはまだ不思議です。
NFTの話題に触れると、いつか自分のNFTを出してみたいななんて思います。写真はもちろん、一緒に何かをする権利をNFT化することもできるそうなので、何かおもしろいことをやってみたいですね!

 

今回は以上です。
コラムを書くにあたって久しぶりにいろいろなNFTの話題を見ましたが、まだまだ勢いは衰えていないなと感じました。むしろこれからさらに発展していきそう!
こうした期待が暗号資産(仮想通貨)にも反映されていると思います。NFTに関連した銘柄が大きく価格を上げているのがその証拠ですね。

日本ではまだまだNFTやNFT関連銘柄の取り扱いが海外と比べ少ないようですが、今後どんどん増えていくことを期待したいですし、私自身もいつか自分のNFTが出せるようにがんばりたいなと思います!
それではまた次回お会いしましょう〜。

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、DTPエキスパートなどを保有する「DTPできる系レースクイーン」。
現在はスーパーGTに参戦するKONDO RACINGのレースクイーン「リアライズガールズ」のメンバーとしても活動中。

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