2019.12.06
Vol.18 リップル信者・鈴木 宙の「仮想通貨500万円が50万円になりました」
〜ビットフライヤーにリップル上場!〜
リップル(XRP)が日本の仮想通貨大手取引所「ビットフライヤー」に上場された!
うぉおおおおー! ついにXRPがビットフライヤーに登場! よっしゃーーー!
仮想通貨投資を始めて、ようやく2年!
ビットフライヤーを取引所のメインに使っている僕にとって、いつになったらXRPがビットフライヤーで取り扱われるのか心待ちにしていた。
2018年初頭、LISK(LSK)がビットフライヤーに上場した時は、1日で1000円近く爆上げしたのを覚えている。
もしかしたら、XRPもそこまでの伸び率はなくても1XRP、30円、50円くらいには値を戻してくれると信じていた。
しかし、だ。
待ちに待ったXRPのビットフライヤー上場した今週の月曜日から、今日に至るまで逆に下がっている…。僕は上場した日にXRPを買い増しした。ところが30円どころか、記事執筆時点で23円台だ。
僕がXRPを買うたびに 次の日には価格が下がっているのは♪
なんでだろう♪ なんでだろう♪ …ななななんでだろう♪(死語)
てか、今週は市場全体が膠着状態だったが、まさかXRPが下がるとは思わなかった。
「大手仮想通貨取引所であるビットフライヤーがXRPを上場するとは、なんて好材料なのだ! 爆上げだ〜!」…と2年くらい前だったら急騰していたことだろう。
今からちょうど2年前は、ちょっとしたニュースだけでXRPが1日で何十円単位は上がっていた。
それが、今や…。
だが、今年もまだ1ヶ月はある。
ここから急騰まではいかないくても、なだらかな上昇でもいい。少しずつ上がっていってくれー!
2年前に最高値を記録したXRP価格400円の半分でいい。いや、その4分の1でもいい。この1ヶ月は忘年会、クリスマス、正月とイベントずくめで物入りも激しい。
ここまで切実な思いは、実は他にもある。
実は僕、「月刊仮想通貨デジタル」でフリーランスのライターや編集をしながら某中小企業の正社員をやっている。そこまで儲かっている会社ではないが社員は30人規模の会社だ。しかし先月、年間1億円くらい売上のあった大口の取引先が倒産し、一気に傾きそうな気配なのである。
すでに事前に冬のボーナスは出ないことを通告された。
僕は今、いろんな事情が重なり数年くらいその会社を休んでフリーランスのライターをしているのだが、月に1回出社するだけで月給30万円くらいもらっている。
しかもボーナスもあった。その会社では何年も働いてないので、人事評価は低いが、今年の夏まで、だいたい30万円から50万円くらいのボーナスは出ていた。
それが取引先の倒産で、冬のボーナスは0円。中小企業の連鎖倒産は、こんな感じで起きるのだと身を持って知った。
僕はボーナスで半分は仮想通貨を買い、残り半分は六本木で豪遊する予定だった。
それもパーになってしまった。
また先月、カードを使いすぎて今月は支払いが50万円くらいある。僕の頭の中では支払いは30万円くらいのはずだったが、カードの締め日を勘違いしていたらしい。50万円の請求書が届いていた。
これは、まずい。ボーナスも出ないしXRPも下がっている。ここはダメ人間の最後の手段…親に昨日30万円借りた。LINEで父親に「30万円振り込んで」と“家族内オレオレ詐欺”をしたのだが、「一回実家に顔を出せ」と返信が来た。背に腹はかえられないので実家に帰った。
実は、先月も30万円借りたばかりだったので、1時間くらい説教を受けた。そして、なんとか借り出すことに成功した。半年前にも「TOEICの学校に通う」という理由で50万円を借りたのだが、先日受けたTOEICの点数は約300点(満点は980点)。親には、今TOEIC500点はあるとごまかしている。
閑話休題…出川組までのXRPホルダーは、一度リップル価格が400円の夢を見ているので、できたら利確せず、塩漬けしてそのまま中長期的に見守っていたい人も多いはずだ。
僕も、ビットコインキャッシュやイーサリアムは損切りしてしまったが、リップルは損切りするのに抵抗ある。とりあえず、全ての株や仮想通貨を崩したら1年は暮らせるが、それはやりたくない。
しかし、ボーナスも出なくて倒産危機の会社に籍があるだけで給料はもらえる、今の会社はある意味美味しい。潰れて欲しくない。
僕が正社員を務める会社は、ものすごく固い会社なのだが、先日、上司である東京支社長と飲んだら、「会社がやばいから、デリヘルやキャバクラのような単価の高い日銭商売で乗り切ろうと思う。鈴木くん知恵を貸してくれ。俺は会社がたち直るまで毎日働く覚悟だから。もし、時間があったらデリヘルのドライバーをやってくれ」と卒倒することを言われた。しかし、僕は運がいいのか悪いのか自動車免許を持っていないことを理由に断った。
僕が、その会社に行っていないのに在籍できるのは父が役員を務める会社の部下が立ち上げた会社だからだ。いわゆるコネで居座っている。しかし、父の耳に入ると困るので、ふざけたことは一切言わず社員の前では真面目キャラで通している。社内でも、童貞の純朴キャラと思われているくらいだ。
まさか僕がこれまでキャバクラに1億円くらいの金を使ってしまったことを知る人間はいない。
なので、キャバクラやデリヘルの経営が、いかに難しいことかは十二分に分かっている。しかも、上司は「バツイチの女性社員を中心に熟女パブをやろうと思っている」と言っていた。勤続15年で会社愛あふれる1人の女性社員は熟女パブに乗り気らしい。しかし完全に頭のネジが外れている。でも、それくらい焦っていたので会社が大変なのは間違いない。ただ、上司は真剣に風営法を勉強していたので、冗談でなくデリヘルやキャバクラをやるつもりだ。言い換えればそれだけ、僕が社員をしている会社がやばいのだ。だが、多分失敗する。僕は「さすがに会社のイメージが…」と一応表面上は反対しておいた。
今年も、あと少しで終わりである。師走というが、キャバクラを開こうとしている上司は、六本木や歌舞伎町は家賃が高いので、キャバクラのハコやデリヘル嬢の待機所を探すために関東郊外の繁華街を走り回っている。
冒頭に話を戻そう。
今年の春から、XRPは30円前後を行き来してきたが、国際送金の開発は順調に進んでいる。来年こそ、来年こそ…そういうところがXRP価格に跳ね返ってくることを願う。
ま、その前に僕は、自分の会社が年内乗り切れるか心配だ。
Profile
文◉鈴木 宙(すずき・そら)
アメリカ・ワイオミング州で幼少期を過ごす。小学生の時、誕生日に買ってもらったマッキントッシュでプログラミングに目覚めるも、親の事業の失敗により日本に帰国。それ以来、原稿は手書きで書くのが信条。
小学生の時に市内のポートボール大会で優勝し、この競技で世界一を目指すことを決意する。
しかし、中学にはポートボール部がなく、バスケ部に入るも仮入部の段階で突き指をし、部活を断念。演劇部に入る。
とはいえ、演劇部には僕1人しか部員がおらず、3年間1人芝居を余儀無くされる。高校卒業後は、演技の勉強をするためにハリウッドで修行。だが、お金が続かなくなり帰国。その後、3年間、かしわもち工場で、もちに葉を巻きつける仕事をして100万円稼ぐ。そのお金を元にアメリカ・ペンシルバニア州に再度ダンス留学。
このとき、路上でダンスの練習をしていたら、サトシナカモトと出会い仮想通貨に魅了される。でも、後にそのサトシは偽物の詐欺師だったと判明。「ダンサーズコイン」なる偽物の仮想通貨を数十万円買わされて無一文になり帰国。
色々あった後、「仮想通貨で失った金は仮想通貨で取り返せ」を信条にリップルに投資。しかし購入後、大暴落。だが未だにリップルの可能性を追い求めているリップラー。
現在はフリーのライターとして活動すると同時に「月刊仮想通貨デジタル」の記事編集、執筆を手掛けている。
Twitterアカウント→ @sora50050