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Vol.14 リップル信者・鈴木 宙の「仮想通貨500万円が50万円になりました」

〜リップル、今週も好材料ニュースが続く〜

年に1度のリップル(XRP)の国際的カンファレンス「SWELL2019」が開催中だ。本稿執筆時点では、まだ何も発表されていないが、全国、いや全世界のリップル信者たちは期待に胸を躍らせていることだろう。

SWELL2019に合わせてか、リップル価格も上り調子だ。
今週は、リップル社が「リップルネット」を利用するグローバル企業、金融機関が300社以上になったことを発表した。
また併せて、自社の送金・決済技術「ODL」(旧名・xRapid)のトランザクションが第一四半期から10月末までにかけて7倍以上になっていることも明かされた。
このままグイーーーンと年末に向かって、伸びていってほしい。
リップル信者の僕は、こういった好材料を聞いてニンマリ。
しかし、リップルの調子の良さに水を差すようなニュースが飛び込んできた。
それは…マーシー(田代まさし)の5度目の逮捕である。
テレビからネットまで、たくさん報道されているのでコトの詳細は省く。

ネットやSNSでは、このニュースを連日面白おかしく扱っている。全盛期は年収2億円あったという彼が、もはや恒例行事とばかりに捕まるのは見ていらない。もちろん、同情の余地は一切ない。法律に違反するクスリは絶対やっちゃダメ! 己の体どころか、人生も狂わせる。
マーシーは、出所するたびに「もう薬物は辞める」と宣言している。それなのに「またか…」と思った人も多いだろう。
僕も、そう思った。しかし、みんながこのニュースを「報道」という範囲を超えて面白がるのは悲しすぎる。
というのも、僕は幼稚園の頃くらいから、マーシーのファンだったからだ。
ファンになったのは、いとこのお姉ちゃんがラッツ&スター(田代まさしが所属していたコーラスグループ)の追っかけで、原宿にあったマーシーのタレントショップ「マーシーズ」に何度も連れて行かたのがきっかけだ。
その上、マーシーは「志村けんのバカ殿様」に出ていたことも小学生の間で人気に拍車をかけた。
僕は小学生の頃、親に誕生日プレゼントとしてファミコンソフトの「田代まさしのプリンセスがいっぱい(以下、プリンセスがいっぱい)」を頼んだこともあるくらいだ。
余談だが、そのゲーム「プリンセスがいっぱい」はMSX(80年代に流行した簡易パソコン)バージョンも出ている。
幼稚園の頃から、マーシーファンだった僕は、誕生日プレゼントとしてこのゲームを親におねだりした。
しかし、しかしだ。ファミコンもセガマークⅢもカセットビジョン(いずれもゲーム機)も全部「ファミコン」だと思っていた親は、僕の誕生日プレゼントにMSX版の「プリンセスがいっぱい」を買ってきた。
学校では真面目だったが、親にだけは反抗期だった僕は「これじゃねーよ!」とキレてしまった思いがある。いまとなっては親の好意を無下に扱ってしまったことを謝りたい。
ただ、さすがにバカ息子の僕とはいえど、親は誕生日プレゼントを間違えてしまったことに罪悪感があったようで、「すまん、また明日買ってきてあげるから…」と謝ってきた。
名門W大学を卒業し、某大手企業に勤めていた父親は仕事に忙しく、子供のカルチャーに全くもって精通していなかった。その上、少し他人と価値観が一味違っていたというかトンチンカンというか。
父親は、ファミコンソフトの方の「プリンセスがいっぱい」を買い直して来てくれればいいのに、何をどう解釈したのか翌日、MSXのハード機(テレビにつなげて使う簡易型パソコン)を買ってきた。
さすがに幼かった僕もこれ以上、買い直してもらうことは悪い気がして、何も言えなかった苦い思い出がある。
とはいえ僕は、この「プリンセスがいっぱい」をやる度に、毎度、ファミコンからMSXをテレビに接続し直さないといけない。結局、面倒くさくなりクリアしないまま投げ出してしまった。
しかも、せっかくゲーム向けパソコン機であるMSXを買ってもらったのに、僕は数字にめっぽう弱い。なんせ通知表で数学が10段階で「1」を取ったこともあるくらいである。
僕は、MSXでプログラミングすら出来ないまま終わってしまった。

最近は、ネット番組を中心に、ちょくちょく薬物の怖さを語っていたマーシー。もしかしたら、少しずつ芸能界に復帰するのではないかと期待していた矢先に、今回の出来事…。
彼を見るたびに、小さい頃MSXでやった「プリンセスがいっぱい」を思い起こされる。僕は、一昨日のマーシーの一件でも、あの頃を思い出した。

マーシーと言えば、2000年代初頭、最初に捕まった直後に「田代祭」なるものが2ちゃんねる(現・5ちゃん寝る)を中心に展開された。
田代祭とは、2001年、アメリカの有力メディア「TIME」で年末に“今年の顔”を決めるネット投票を実施したところ、2ちゃんねらーたちが結束してマーシーに投票し、なんと全世界で1位になってしまった事件である。その後、ふさわしくないと取り消されたが、あの時の2ちゃんねる上のお祭り騒ぎはハンパなく熱かった。

冒頭に話を戻そう。
現在、記事執筆時点では、リップルの祭典SWELL 2019が開催中だ。好材料のニュースが、たくさん出てお祭り騒ぎになることを望む。
XRP価格が、週末にかけて、どう動くか見ものである。
大きな動きがあれば、来週はSWELL 2019について持論を述べたい。

Profile
文◉鈴木 宙(すずき・そら)
埼玉県出身。
大学卒業後、焼きそばパン工場で、焼きそばに青海苔をふりかける仕事に3年従事し100万円稼ぐ。そのお金を元にアメリカに単身留学。
このとき、サトシナカモトと出会い仮想通貨に魅了されるが、後にそのサトシは偽物の詐欺師だったと判明。数十万円騙し取られる。
その後、失意のうちに帰国し、「仮想通貨で失った金は仮想通貨で取り返せ」を信条にリップルに投資。しかし購入後、大暴落。だが未だにリップルの可能性を追い求めているリップラー。
最近の失態は、タクシーに乗ったら、ワンメーターだったので「お釣りはいいです」とお札を渡したら、そのお札が千円札でなく1万円札だったことに後で気づいたこと…。
現在はフリーのライターとして活動すると同時に「月刊仮想通貨デジタル」の記事編集、執筆を手掛けている。
Twitterアカウント
アカウント→ @sora50050