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Vol.13 リップル信者・鈴木 宙の「仮想通貨500万円が50万円になりました」

〜ビットコイン急騰、鈴木宙反落の巻〜

先週末からビットコインが急騰している。記事執筆時点では、価格調整からか、やや下落しているが、まだまだ勢いは止まらない。リップルや主要アルトコインの調子もいい。
中国の習近平首席が公に初めてブロックチェーン技術を認める発言をし、それが暗号資産市場に好影響をもたらしたとみられている。
SBIホールディングスの北尾吉孝CEOは、10月30日の決算説明会でリップル(XRP)が「一番実需として使える」と述べ、XRPを推進していく考えを改めて示した。
北尾社長の発言も、きっとXRPの今後の追い風になりそうだ。そして、11月には年に1回のリップルの国際カンファレンス「SWELL2019」も控えている。
僕の周りのビットコインやリップルホルダーの人たちも、最近はノリがいい。
このペースでいけば、今年のゴールデンウィーク前後に起きたビットコインの急騰の再来も不思議ではない。

僕もリップル信者としては、仮想通貨の基軸通貨であるビットコイン価格の上昇は嬉しい限りだ。そしてあれほど価格が動かなかったリップルもぐんぐん上がっている。
僕をリップル信者だと知っている人からは、

「鈴木くん、リップル上がってよかったね!」と、言われる。

本誌デジタル編集部のコラムニスト・陸奥 守からは、「先週、お参りに行った効果が出たな」と言われた。

実は、ここ最近、金運や女運が下がりっぱなしの僕を陸奥は本誌編集部近くの神社に連れて行ってくれた。「ここで身も心も清めろ」と彼に言われ、お参りしてきたのだ。
その時、陸奥から「2週間はキャバクラ断ちしろ!」と、僕が週二は通っている(これでも減ったほう)キャバクラに行くこと禁じられた。
僕も、神社にお参りに行ったのは久しぶりだったので清々しい気分になり、邪念を取り払う意味でもキャバクラにはしばらく行かないことを決意した。

しかし、しかし…である。実は、僕は今、リップルを持っていない。このコラムでも書いたが、先月まで数ヶ月くらい全く値動きのないリップルをビットコインに変えて、ビットコイン価格が上昇したら、リップルを買い戻そうとしていた。
さらには、そのビットコインを0.1ビットコイン分だけ残して、独自目線で分析した他の通貨に変えていたのだ。
なので、今回のビットコインやリップルの価格上昇の恩恵にあずかっていない。
しかも、僕の買った銘柄はこんな上げ相場の中で半値以下に落ちている(泣)。現在、仮想通貨の総資産は20万円を切りそうな勢いだ。
陸奥にそのことを告げると、最初は「アハハ! 鈴木くんらしいねー」と笑われた。そして、「念のために聞くけど、この前、誓ったキャバクラ断ちは続けているよね?」と言われた。
ここで僕は「ええ、まあ…」とお茶を濁した。
僕は、実際に、キャバクラには行っていない。ただ、お気に入りの女の子のいるバーには先週末行った。そこはキャバクラでもなくガールズバーでもない。ただ、店員がみんな女の子の銀座のバーだ。
いわゆる、見る人によって、キャバクラの範疇に入るかどうか「価値観」の問題である。
パチンコ店の3点方式と一緒で、かなりのグレーゾーンではあるが…。
で、そのことを陸奥に言うと「バカモーン! 資産が減ったのは自分のせいじゃないか。お前は神様を冒涜しているのか!」と両腕で首を絞められながら(※編集部注・多少、誇張しています。我が月刊仮想通貨編集部はホワイト企業です)怒られた。
僕は「女の子がいるだけで、キャバクラではないですよ!」と反論したら、「一緒だろ!」と陸奥と水掛け論を展開。同じ編集部の大空 翔が「まあまあ…」と困った顔で仲裁をしてきた。
あの場では言えなかったが、今だから言うと、そのバーはキャバクラ方式のバーである。ただ、風営法の関係で、飲食店形式にしないと夜1時までしか営業できないので、バーと名乗っているだけだ。
そう、僕はバチが当たったのだ。本コラムのタイトル「500万円が50万円になりました」とあるが、このコラムが始まって3ヶ月、ついに500万円が20万円を切りそうになっている。

そのうち書こうと思うが、僕は株やFXでも同じくらいの額をやられている。その時は、親になんとかしてもらって難を逃れたが、30代にして相当怒られた覚えがある。
このことを、知人の漫画家さんに言ったら「うわー! 穀潰しだ!」と言われた上、それをネタに漫画を描かれたことがある。ちなみに、この漫画家さんも後々FXで2000万円くらいお金を溶かしている…。お互い自業自得、笑えないオチである。
最近、ネット界隈でホリエモンが、都内の企業に勤続12年の女性が月給手取り14万円しかもらえてないことを嘆いて「日本終わってますよね」とネットに書いたら「お前が終わってんだよ」と言って賛否両論が巻き起こった。
でも、僕なんかライターで稼いだお金をキャバクラと、キャ部、いや株。そしてキャ想通貨、いや仮想通貨で1億円近くのお金を使ってしまった上、毎月、14万円以上、カード等の支払いをしているぞ(※編集部注:鈴木はキャバ断ちして以来禁断症状が起きています。文章も論理が飛躍しています)。

我が月刊仮想通貨編集部は、最寄駅が「永田町駅」である。そう、歩いて5分くらい行くと国会議事堂がある。
国会議事堂の前では、毎日のように「原発反対!」「戦争止めろ!」「安倍辞めろ!」と「太鼓の達人」をやらせたら、いい得点を出しそうな方々が、太鼓や鈴をリズミカルに鳴らしながら、よく分からない抗議をしている。こっちは仮想通貨でとんでもない損失を出しているのに、ああいう人たちを帰り道で見ると、そんなことしている時間があるくらいなら、アフリカで困っている子供達のために働いてワクチン代を寄付した方が生産的だ(※個人の見解です)。なんなら、仮想通貨で損失を抱えてしまった人たちを救う運動をしてくれ、と思ったりもする。
だが、投資は自己責任。自分自身も、仮想通貨の総資産が20万円を切ろうとしているが、なんとかここから取り戻そうと心を入れ替えようと思う。
まだ正式には決まっていないが、先日、1ビットコイン分くらいの案件の仕事が、とある代理店から舞い込んできた。もし発注が来たら、僕は国会議事堂の前でギャーギャー騒ぐのではなく、ギャラの一部をユニセフに寄付するつもりだ。そして、残りはXRPに全額つぎ込んで巻き返しを狙うぞ〜! 

Profile
文◉鈴木 宙(すずき・そら)
埼玉県出身。
大学卒業後、焼きそばパン工場で、焼きそばに青海苔をふりかける仕事に3年従事し100万円稼ぐ。そのお金を元にアメリカに単身留学。このとき、サトシナカモトと出会い仮想通貨(暗号資産)に魅了されるが、後にそのサトシは偽物の詐欺師だったと判明。数十万円騙し取られる。その後、失意のうちに帰国し、「仮想通貨で失った金は仮想通貨で取り返せ」を信条にリップルに投資。しかし購入後、大暴落。だが未だにリップルの可能性を追い求めているリップラー。最近の失態は、15万円貸した銀座のホステスが毎月1000円くらいしか返してくれないけど、たまに女の子を紹介してくれるのでキレることもできない。現在はフリーのライターとして活動すると同時に「月刊仮想通貨デジタル」の記事編集、執筆を手掛けている。Twitterアカウント
アカウント→ @sora50050