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仮想通貨マイニングジャンキーの明るい採掘計画 vol.3

なぜパソコンを自作するのか その1【GPUの数で勝負は決する・後編】

◆パソコンは少なく、GPUは多く

前回の記事で、GPUでマイニングをするメリットをご理解いただけましたか?
ひらたくいうと、GPUが動けば動くほど、マイニング収支は大きくなるわけです。
なのですが、普通のパソコンには、GPUは1つ付いていれば十分。多くて2つ。
ゲーム用途であれば、それなりの性能のGPUを1枚挿せば、それなりのグラフィックのゲームは楽しめちゃうんです。
ですが、戦争は数、マイニングも数です。
たくさんのGPUを揃えるために、たくさんのパソコンを揃えていたらお財布が持ちません。
よって、1台のパソコンにできるだけたくさんのGPUをつなぐため、対応したパーツ(実質的にマイニング専用ですが市販はされている)を用いて、自作をするのがホームマイニングの常道というわけです。

■酔狂なマザーボードが採掘者の夢を叶えてくれる

それでは、実際にたくさんのGPUを1台のパソコンにつないでいる状態を見ていきましょう。

こちらは私が愛用している、ASUSというメーカーが市販している、B250 MINING EXPERTというマザーボード(メイン基板)です。

この上にいろいろなパーツを乗せることで、パソコンができあがるわけですが、見ていただきたいのは、赤い丸で囲んだ左上の部分。
GPUを接続できる、PCI Express(ピーシーアイエクスプレス)という端子が、合計で19個(大きいのが1個、小さいのが18個)もついています。
完全に酔狂の世界ですね。
普通のゲーム用途であれば、もちろんこんなにたくさん必要ありません。
そう、この商品は、商品名が表している通り、マイニングのために設計されたマザーボードなのです。

実際にたくさんのGPUをつなぐと、この写真のような状態になります。
電源オンで複数のGPUのファンが一斉に回転しだす情景は、なかなかに壮観でございますよ。

ところでみなさん、この写真はもはや一般的なデスクトップパソコン像からかけ離れていませんか?
そうなんです。マイニングのパソコンは、普通のデスクトップパソコンのようにケースを用いないのです。
次回はこのあたりのメカニズムを解説していきます。

◆2018年10月8日現在のマイニング収支

現時点でのマイニング収支を公開します。
採掘報酬合計 \188,516(ビットコイン:\144,323 ジーキャッシュ:\7,724 イーサリアム:\36,469) ※1 ※2
パーツ代合計 -\672,552
電気料金合計 -¥124,000
合計 -\608,036

※2017年10月~2018年10月8日までのマイニング収支、2018年10月8日時点の市場価格による換算

 

グラフで見れば一目瞭然で、先月と比べて右肩上がりが加速しています。しかし、心配には及びません。
9月下旬マイニング2号機を自作しましたから。
ほとんど発作的に2つ目のマイニングパソコンを構築した結果、使ったパーツ代金は70万円手前まで来ています。
ここまできたらもう怖いものなどありません。
掘りまくりますし、隙を見てパーツを増設していきます。
冬になれば、部屋は涼しくなりますしね。

※1 一般的なパソコンパーツではビットコインはマイニングできません。でも、NiceHashという、採掘したコインを最終的にビットコインで支払うサービスを2018年春まで、及びマイニング2号機で使っていたため、ビットコインの報酬があります
※2 仮想通貨の価格は、https://www.coingecko.com/jaのデータを参考にしています