月間暗号資産

  • HOME
  • FEATURE
  • 令和元年のマイニング Vol.4

令和元年のマイニング Vol.4

月刊仮想通貨7月号vol.16 2019年5月21日(火)発売号より

毎週木曜日に更新予定となっております。

「GMOグローバルサインとは?」

仮想通貨のマイニングには、マイニングマシンのほか、マイニングをするためのソフトウェアが必要となる。
GMOインターネットグループのGMOクラウド(東京都渋谷区)の連結会社で、電子認証サービスを展開するGMOグローバルサイン(同)は、マイニングソフトの開発を手掛ける企業の1つだ。
世界最高速の採掘速度をうたうマイニングソフト「Cryptknocker(クリプトノッカー)byGMO」をこのほど開発し、全世界に提供し続けている。

採掘可能なコンピューターにダウンロードして使うマイニングソフトは、仮想通貨の採掘に不可欠なソフトだ。
採掘の成否には、マイニングマシンなどのハードウェアと、効率的な計算処理を行うソフトウェアの採掘能力の掛け合わせで決まる一方で、これまで要となるソフトウェアの採掘速度の低さが課題となっていた。
そこで、電子認証サービスを展開するGMOグローバルサインは、ソフト開発を未開拓市場と見込み、自社技術を活用してのソフト開発に乗り出した。
同社は、公開鍵と秘密鍵を使って暗号化を実現するPKI(公開鍵暗号基盤)をはじめとする暗号化技術と、暗号化する際のデータ処理の高速化といった認証局運営の技術ノウハウを持っており、それらの技術をソフト開発に転用。
メモリ指向型のプルーフ・オブ・ワーク向けアルゴリズム「Equihash」(エクイハッシュ)を使ったソフト「クリプトノッカー」を開発した。
GPU(画像処理半導体)による処理に特化したクリプトノッカーは昨年9月の提供開始時、マイニングに対応できる暗号資産はZcash(ジーキャッシュ)のみだったが、バージョンアップにより同12月、Bitcoin Gold(ビットコイン ゴールド)が加わった。
さらなる改良を図り、対応できるアルトコインを増やしていく算段だ。
最大の強みは採掘速度の速さだ。
同社の調べによれば、NVIDIA製のGPU「GTX1070」を一定時間稼働させた採掘速度の平均値で、「業界内でかなり上位に当たる」(同社事業企画部の担当者)という。
機能が高いことは間違いない。
ただ、現在の価格レートではマイニング報酬が電気代を上回るのは現実問題難しい。
1時間当たり(1kwh)24円の日本で利益を出すのは不可能で、「1時間当たり9円以下の国でマイニングしない限り、利益は出せない」(同担当者)というのが実情だ。
では、日本を含む電気代の高い国に住むマイナーには希望がないのか。
ソフトの企画開発に携わった担当者は、海外在住のマイナーのほか、海外展開する国内マイニング事業者からのダウンロードがあることを踏まえ「日本在住であっても、マイニング代行会社など海外にマイニングセンターとつながりがある事業者にとって有効なツールとなる」と強調する。
GMOインターネットグループは2018年12月期(18年10月~同12月)で、仮想通貨マイニング事業で355億円の特別損失を計上。
うち240億円の損失を出したマイニングマシンの開発、製造、販売事業の撤退を決めるなど、GMOグループのマイニング事業は岐路に立たされている。
そのため、GMOグローバルサインのソフト開発が担う責務は重い。開発に成功すれば、自社マイニングの効率化も期待できるだろう。
現在、最も利益が生まれる仮想通貨を自動で選択してマイニングする機能をテスト中で、公開を視野に開発を進めている。
より収益効率が高いソフトが誕生する日はそう遠くはなさそうだ。

「令和元年のマイニング」はここまでとなります。
本文は月刊仮想通貨7月号vol.16に全て掲載されていますので、是非下記リンクにてお買い求めください。
また、来週からは「どうなる? 令和時代の仮想通貨取引所」を配信させていただきます。
こちらの本文も月刊仮想通貨8月号vol.17に掲載されておりますので、合わせて下記リンクからお買い求めください。

月刊仮想通貨7月号の購入はこちら
月刊仮想通貨8月号の購入はこちら

コインチェック GMOコイン