2019.06.20
令和元年のマイニング Vol.2
月刊仮想通貨7月号vol.16 2019年5月21日(火)発売号より
毎週木曜日に更新予定となっております。
マイニングマシンの種類
・ASIC
最初から特定の仮想通貨をマイニングすることだけに特化した集積回路。
消費電力は大きいが、それを上回るマイニング効率で利益が出せるのが特徴だ。
マイニング大手・ビットメインが自社の大規模マイニング用にビットコインに特化して開発された「Antminer」が有名だ。
高い採掘効率とは裏腹に、後からの設定仕様の変更ができず、後発でできた高性能のASICに競争で追いつけなくなったりするデメリットがある。
●ここがポイント!
マイニングマシンの中では、採掘速度が最も速い。
なお、安定した収益を確保しやすいビットコインはASICでしか掘ることができない。
・GPU
画像処理や3Dグラフィックスなどの画像処理を行うプロセッサー。
複雑な作業を連続的に行うCPU(中央処理装置)に対し、簡単な処理を複数同時に行うことを得意としている。
主にPCゲームで使われるが、汎用性があり、処理性能を生かしてマイニングに活用されている。
少ない消費電力、発熱で効率よくマイニングできるAMD社製のRXシリーズと、多種多様なマイニングに対応できるNVIDIA製のGTXシリーズがある。
●令和元年、ここがポイント!
今の価格相場では基本的に日本で儲からない。マイニング代行会社を通じて海外でGPUマイニングをしようとも、国によっては輸出入の規定が定まっておらず、税関で没収される可能性がある。
・CPU
パソコンを集中的に管理する中央処理装置。
マイニングの処理能力はGPUより低いが、一般のパソコンに組み込まれているため、初心者でも手軽にマイニングを始めやすい。
●令和元年、ここがポイント!
採掘速度が遅い上、利確が約束される仮想通貨を掘れる可能性が低く、収益化が難しい。
そのため、業界関係者から「ほぼ趣味の領域」という厳しい声も。
・FPGA
製造後もシステム構成を変更できるセミオーダーメードの集積回路。
ブロックチェーンの使用変更にも対応でき、柔軟性がある。
処理性能はASICに及ばないが、計算量当たりの消費電力が比較的少なく、エネルギー効率が良い。
●令和元年、ここがポイント!
イーサリアムなど、FPGAの採掘で向いている仮想通貨がどの程度発展するかにかかっており、可能性は未知数の部分が多い。
今週はここまでとなります。
本文は月刊仮想通貨7月号vol.16に全て掲載されていますので、是非下記リンクにてお買い求めください。