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米SEC、未登録証券の販売でジェミナイとジェネシスを提訴

米SEC(証券取引委員会)は10日、暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイ(Gemini)および暗号資産レンディング企業ジェネシス・グローバル(Genesis Global)を証券法違反で提訴したと発表した。

SECは、両者が無登録ながら暗号資産レンディングサービス「ジェミナイアーン(Gemini Earn)」を通じて個人投資家に対し有価証券を募集・販売していたと主張している。

対象となる法人はGenesis Global Capital, LLCとGemini Trust Company, LLCで、ジェミナイアーンを通じて数十万人の個人投資家から数十億ドル相当の暗号資産を調達したと付け加えている。現在、余罪について別途調査を行なっているという。

ジェミナイアーンは2021年2月より開始されたサービスで、ジェミナイを通じてジェネシスに暗号資産を貸し付け、金利を得ることができるものだ。ジェミナイがサービス利用を促進するエージェントとして機能し、最大で4,29%に及ぶ代理人手数料を徴収していた。また訴状によれば、顧客が貸し付けた暗号資産の運用方法や支払う金利等の裁量はジェミナイが判断していたという。

SECはこうしたサービス構造が有価証券の募集および販売に該当することから、事前にSECへの登録が必要であったと指摘している。

ジェミナイアーンは昨年11月、暗号資産取引所FTXの破綻による影響を受け、出金および償還を停止した。SECはこれについても問題視しており、顧客の出金要請に対応できるたけの流動性が確保できていなかったと主張。さらに、サービス停止時には34万人のユーザーがおり、9億ドル(約1,150億円)の資産を保有していたと指摘した。

ジェミナイは今月8日にジェミナイアーンの終了を発表しているが、出金および償還の見通しは立っていない。

SECのゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長は発表で、「本日の発表はこれまでの行動をもとに、暗号資産融資プラットフォームやその他の仲介者が、私たちの伝統的な証券法を遵守する必要があることを市場や投資家に明らかにするためのものだ」とし、「投資家保護や市場の信頼を促進するものであり、法律なのだ」と述べている。

また、ジェミナイの共同創設者であるタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏はTwitterで、「他の債権者が協力して資産の回収を試みている中で、SECが訴訟を起こすことを選んだのは残念なことだ。この措置は私たちの取り組みを促進するものではなく、ジェミナイアーンのユーザーが資産を取り戻すのに役立つものでもない。彼らの行動は完全に逆効果だ」と非難している。

画像:Shutterstock

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