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ビットコインなどFOMC後も堅調に推移 今夜は米雇用統計の発表控える

米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めの長期化に対する警戒感が広がり、2日から3日にかけて米株式相場は下落した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)では4回連続で0.75%という異例の利上げに踏切った。

また、発表されたFOMCの声明要旨では、今後の利上げペースについて「金融政策が経済活動やインフレに影響を及ぼすことに時間差が生じることを考慮する」という文言が加わった。これは金融引き締めを強めすぎることで、景気後退を意識する市場へ配慮したものと考えられる。

会合後、パウエルFRB議長は記者会見で、「金利の影響を受けやすい住宅市場などでは需要が落ち込んでいるが、大幅な利上げによってインフレが収まったことがはっきりとわかるまでには時間を要する」と述べた。

利上げペースの緩和については「12月の会合で議論する」と述べ、利上げ幅の縮小については明言しなかった。その上で、「利上げの停止を考えるのは時期尚早だ。歴史は早まった金融緩和を強く戒めている。任務が完了するまで今の方針を続けていく」と延べ、金融引き締め政策の長期化を示唆した。

金融市場ではパウエル議長の発言を受け失望売りが加速した形だ。3日の米株式市場でダウ平均は4日続落となった。

ダウ平均は前日比146.51ドル(0.46%)安の32,001.25ドル、ナスダックは前日比181.86(1.73%)安の10,342.94、S&P500は前日比39.80(1.06%)安の3,719.89で終えた。

また、英イングランド銀行(中央銀行)は3日、政策金利を0.75%引き上げ、年3%にすると発表した。利上げは8会合連続で、利上げ幅は通常の3倍と、約33年ぶりの大きさとなる。

米株式市場の動きなどを受け暗号資産(仮想通貨)市場も一時下落したが、現在は持ち直している。

記事執筆時点でビットコイン(BTC)は2万500ドル(約304万円)、イーサリアムは1590ドル(約23万5,000円)ほどで推移している。暗号資産市場全体で見ても、FOMCや英国の利上げによる売りは一巡したと言える。

1週間比で見た際、2桁%の上昇率を記録しているアルトコインが多く見受けられる。その中でもドージコイン(DOGE)が一際目立つ存在となっており、記事執筆時点では約65%の上昇を記録している。

米大手電気自動車テスラCEOのイーロン・マスク氏がTwitterを買収したことにより、ドージコインが活用されるのではないかとの憶測が買いを呼んだ。

しかし、4日にはTwitterによる暗号資産ウォレットの開発が一時中断されるとの報道もあり価格は下落。記事執筆時点では前日比約7%マイナスとなる0.12ドル(約18.12円)ほどで取引されている。

日本時間4日21時30分頃には米国の雇用統計が発表される。数値は株式市場や暗号資産市場はもちろん、12月のFOMCにも大きな影響を与える可能性があるため、注視する必要がある。

画像:Shutterstock

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