2022.11.02
米ゲームソフト小売大手のゲームストップ(GameStop)は先月31日、NFT(非代替性トークン)マーケットプレイス「GameStop NFT Marketplace」を正式にローンチした。
発表によると、正式ローンチに伴いイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン・Immutable Xにも対応したようだ。これにより、Immutable X上で構築されるWeb3.0ゲームのNFTの取引を行えるようになった。
Immutable Xはガス代(手数料)を必要とせず、最大で9000件のトランザクションを処理できる点が特徴だ。NFTの取引に特化しており、イーサリアムが抱えている課題解決に役立つとして注目を集めている。
ゲームストップは当初からNFTマーケットプレイスを構築する際にImmutable Xを採用する予定だった。しかし、ベータ版ではLoopringを採用している。LoopringはImmutable Xと同様、「zkRollup」と呼ばれるスケーリング技術を活用している。
GameStop NFT Marketplaceは公式アカウントで「Immutable XでWeb3.0ゲームコレクションを大衆にもたらします」とツイートしている。
発表では、「世界最大のWeb3.0 ゲームのいくつかはImmutableXで構築されており、近日中にさらに多くのゲームが発表される予定だ。ImmutableXは、レイヤー2のイーサリアム・スケーリングソリューションに代表的な存在で、GameStop NFT Marketplaceで使用可能となっている。ImmutableXはGameStop NFT Marketplaceに何百万ものゲーム資産へのアクセスをもたらし、100%ガスフリーで、カーボンニュートラルな生成と取引を提供する」と述べている。
正式ローンチを受け、Immutable X上で構築されている「Gods Unchained」をはじめ、「Guild of Guardians Heroes」、「Ember Swords」、「Illuvium」などのゲームのNFTがリストアップされ取引可能となった。
なお、GameStop NFT Marketplaceはユーザー増を目的として、取引を行ったユーザーに対し1日の取引量の1%に相当するIMXトークンを付与するという。
ゲームストップは今年9月に米暗号資産(仮想通貨)取引所FTX USと提携し、一部店舗にてギフトカードの取り扱いを開始している。
提携について発表した際、ゲームストップは「小売の世界でユニークなものを確立するためのもの」とした上で、「NFTマーケットの立ち上げはゲーマーやコレクターの存在により重要を増している暗号資産やNFT、Web3.0ゲーム領域におけるゲームストップの長期的成長戦略をサポートするものだ」と述べている。
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