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関西の大手私鉄4社が20駅限定NFTを配布する駅遊園イベント実施へ

観光イノベーションを推進する一般社団法人関西イノベーションセンターは先月31日、株式会社HARTi、関西の大手私鉄4社と提携し、NFT(非代替性トークン)を活用した関西の駅周遊施策(遊施策)を今月12日より開始すると発表した。

今回の遊施策は関西イノベーションセンターが運営するイノベーション創出拠点MUIC Kansai(MUIC)の課題解決プログラムとして採択され、MUICの会員企業とそのグループ会社である関西の大手私鉄4社の協力を得て実現されるという。各私鉄の沿線の垣根を超えたエリア横断型の取り組みとして実施される。

遊施策の背景には、NFTの台頭がある。NFTは海外を中心に取引が活発化しており国内でも様々な領域で活用が始められている。その一方で、企業にとっては顧客ニーズがまだ不明瞭であるため、具体的な施策を取れていないという課題があると関西イノベーションセンターは指摘する。

そこで今回の遊施策では、関西の駅20ヵ所を対象に、それぞれデザインした限定NFTを配布する。まだNFTを保有していない人を含め、より多くの人々に広く触れて貰うことで、NFTの普及、活用事例の創出に貢献することを目指すという。

今回協力する私鉄は、近畿日本鉄道株式会社、南海電気鉄道株式会社、阪急電鉄株式会社、阪神電気鉄道株式会社の4社だ。実証期間は2022年11月12日~12月11日を予定している。配布数は1ヵ所につき100個限定としており、配布予定数量に達した時点で終了となる。

限定NFTを貰う手順は、まず発表されたQRコードを読み取り、HARTi社が提供しているNFTプラットフォーム「HARTi」をダウンロードした後、イベントページに移動。イベントページが表示された後、対象の駅と残数を確認の上、目標の駅まで電車で移動する。駅に到着した後、GPSをONにして獲得ボタンを押すと、限定のNFTを獲得できるという。

NFT取得の手順
引用元:関西イノベーションセンター

今回のNFT配布にあたっては、HARTiアプリの「Geo-location機能」が活用されており、ユーザー端末の位置情報を利用することで、特定のロケーション(駅)でのみNFTを所得・収集可能となるという。

HARTiアプリは、今年4月からサービスが開始されたアプリ型NFTプラットフォーム。ユーザーは8月時点で4,000名を超えているという。

アプリ内で暗号資産(仮想通貨)を必要とせずにNFTを購入できる機能や、アプリ内ウォレット「HARTi Wallet」を最短30秒で作成できる機能を中心として、初心者や知識の少ない人でも簡単に操作できるNFTの流通、無償配布、販売機能を提供している。

画像:Shutterstock

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