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ソラナ、Jump Cryptoと信頼性・安定性の向上に向けた取り組みを開始

大手投資企業Jump Trading Groupの暗号資産(仮想通貨)部門であるJump Cryptoは16日、ソラナ(Solana:SOL)ブロックチェーンにおける新しいバリデーターのオープンソースのクライアント開発を行うと発表した。

今回の開発はソラナの信頼性や安定性の向上を目的としており、Jump Cryptoは「ソラナブロックチェーンの分散化において重要なステップとなることを意味する」とコメントしている。

今回開発されるバリデーター向けクライアントは、Solana Labsが当初開発したものとは異なるオープンソースのクライアント開発を行う。今後、ソラナのオープンソースのソフトウェアにおいて大幅なアップデートを提案し、開発を進めていく予定だ。

発表に際し、ソラナ財団のエグゼクティブディレクターであるダン・アルバード(Dan Albert)氏は、「この複雑なプロジェクトを行うために必要な技術的インフラストラクチャの種類を構築することができる貢献者を探し、私はJump Cryptoが優れた適任者であると判断した」とコメント。

さらに「Jump Tradingは金融市場における最も複雑なネットワークの課題を20年以上に渡り解決してきた。ソラナネットワークへの貢献は、ミッションクリティカルなシステムを改善し、ネットワークが何十億ものユーザーに対応できるようスケールアップするのを助けるものとなる」と述べている。

このプロジェクトはJump Tradingのチーフ・サイエンス・オフィサーであるケビン・バワーズ(Kevin Bowers)氏が中心となり進められる予定で、開発の言語はC++で行うと公表している。

バワーズ氏は、「Jump Tradingは数十年に渡り伝統的な金融市場における最も複雑なネットワークの課題を解決し、ネットワークの速度と効率の向上が金融システム全体に与える影響を見てきた」と述べ、「私たちは実証済みの技術を応用してブロックチェーンの普及を促し、無限の可能性を創造し、世界に真の変化をもたらすことを楽しみにしている」と続けた。

ソラナはでは過去にネットワークの停止や、処理速度が大きく低下したりするなどの事例が複数回発生しており、信頼性が損なわれている状況が続いている。

近頃ではNFT(非代替性トークン)分野での利用も増え、暗号資産市場においても影響力を持つ存在であるだけに、今回の開発を通じて信頼の回復につなげられるか注目が集まる。

画像:Shutterstock

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