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Aaveの独自ステーブルコイン・GHOの発行がコミュニティで承認

大手DeFi(分散型金融)プラットフォームのアーベ(Aave)は先月31日、独自ステーブルコイン「GHO」を発行することがガバナンス投票で承認されたと発表した。

この提案は99%が賛成して承認されており、アーベのガバナンストークンであるAAVEを用いて501万票が投じられた。アーベによると、今回の結果を受け来週にはGHOの基本設計に関する投票が行われる予定だという。

先月7日、GHOの発行に関する提案がアーベのコミュニティに対し行われていた。

GHOは米ドル価格に連動する複数担保型ステーブルコインとして、イーサリアムのメインネットワーク上で発行することを目指す。担保となる資産は今後ユーザーが決定するものとみられる。

GHOを発行するには、担保となる資産をアーベに預け入れる必要がある。預けた資産の評価額に対して一定の割合を発行され、定められた担保比率を下回ると担保が清算される仕組みだ。

GHOを発行するユーザーは、アーベに担保資産を提供することで利息を得ることができる。また、ユーザーが担保資産を返還する際には手数料が発生する。この手数料はAaveDAOに送られ、GHOのエコシステム準備金に充てられるという。

アーベによると、一連の取り組みではファシリエイターという概念を導入する。ファシリエイターはGHOのトークン発行を行う機能を有することになり、Aaveでのガバナンス承認を経ることで就任することができる。

提案によると、様々なファシリエイターがGHOの発行に関して異なる戦略を適用することができるようになる予定だという。また、ファシリエイターは発行できるGHOに上限が決められるようになり、その上限のことを「バケット」と呼ぶとしている。

AAVEはユーザー同士で暗号資産を貸借することを可能にする分散型無担保型のプロトコル。ユーザーはスマートコントラクトに割り当てられているデジタル資産で収益を確保することが可能となっている。記事執筆時点では、98億ドル(約1兆3,000億円)の流動性を提供している。

画像:Shutterstock

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