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分散型音楽ストリーミング「Audius」で約8億円相当のAUDIOが不正流出

分散型音楽配信プラットフォームAudiusが24日、ハッキング攻撃を受け、同プロトコルのコミュニティから資産の不正流出があったと報告した。

ハッカーは記事執筆時点で約8億5,700万円相当の価値がある1,856万4497枚のAUDIOトークンを外部に移動、イーサリアム(ETH)に変換し、約110万ドル(約1億5,000万円)相当を売却した。残りはまだハッカーのアドレスに存在している状況だという。

このアドレスには「Audius Exploiter(Audiusから不正に資金を盗んだ者)」というタグが付けられている。

ハッカーはシステムのバグを利用し、不正行為を行ったという。Audiusはさらなる損失発生の防止のため、トークンの残高確認、転送など含むスマートコントラクト機能を一部停止したと明らかにした。その後、スマートコントラクト機能自体は再開したと報告している。

24日、Audius内のAUDIOトークン約1800万個の譲渡を要求する提案「Proposal#85」がコミュニティ投票により承認された。ハッカーは自分自身をガバナンス契約の唯一の保護者として設定するという提案を作成したようだ。

Audiusによれば、ハッキングの根本原因であったバグはすでに修正され、再び不正利用されることはないという。

Audiusは、アーティストが作品を収益化することのできるブロックチェーン基盤のプラットフォーム。まだ発掘されていない優れたアーティストを探す場所として多くのアーティストが利用している。

Audiusでは独自暗号資産(仮想通貨)AUDIOをガバナンストークンおよびユーティリティトークンとして使用することができる。AUDIOはイーサリアムおよびソラナ(SOL)のネットワーク上で使用することが可能だ。アーティストは楽曲をリリースすることでAUDIOを得ることができる。

昨年8月にはTiktokと業務提携し、人気音楽プラットフォームへと成長。現在の月間利用ユーザーは500万人を超えている。

画像:Shutterstock

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