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ワーナー・ミュージック・グループ、The Sandbox内で音楽のテーマパークを展開へ

ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は、ザ・サンドボックス(The Sandbox)と提携したと28日に発表した。メタバース(仮想空間)で音楽をテーマにした新しいテーマパークを展開する。WMGはNFT(非代替性トークン)とメタバースの世界への最初の一歩を踏み出す。

WMGはThe Sandbox内に新しくデジタル不動産の地域・ESTATEを所有した。ESTATEは、The Sandbox内のデジタル不動産最終単位・LANDが複数(最低3×3の9つ)集まったものである。今後、The Sandbox内で、永遠に広がる没頭性に満ちたソーシャル音楽空間を開発していくという。

WMG所属アーティストとファンがかつてないほど交流できる場や、音楽エンタテインメントの新しいアリーナを作り上げ、WMGの主要アーティストによるコンサートなどの音楽体験を提供し、音楽テーマパークとコンサート会場というハイブリッド空間を創出する予定だ。

WMGはユニバーサル・ミュージック、ソニー・ミュージックエンタテインメントと並ぶ世界3大レーベルのひとつ。アトランティック、エレクトラ、ワーナー・レコード、パーラフォンなど多様なレーベルに様々なアーティストが所属している。エド・シーラン(Ed Sheeran)やリゾ(Lizzo)、ミーク・ミル(Meek Mill)、ウィーザー(Weezer)、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppaers)など数百人のアーティストと契約している。今回の発表は、これらの人気アーティストと直接交流できるメタバース空間を創出するという壮大な計画になる。

The Sandboxのメタバースには、AdidasやAtariといった企業や、Snoop Dogg、DJ Steve AokiといったアーティストがすでにLANDを所有している。日本でもエイベックスの松浦勝人会長が所有する。そこにWMGのアーティストたちが一気に参入する画期的な計画だ。エンタメ系の大手企業が参入するのは初めてとなる。

The Sandboxのグローバル・パートナーシップ担当副社長であるBertrand Levy氏は「世界最大の音楽会社が才能あるアーティストと共に才能を用いた創造性ある空間を作るためにThe Sandboxに入ってくれることは非常に楽しみだ。音楽ファンは非常にエキサイティングな体験を共有できるだろう」と述べた。

ここ数ヶ月でメタバースのバーチャル土地の売買が加速している。11月下旬の1週間で投資家は1億ドル以上のバーチャル土地を購入した。その大半はThe SandboxのLANDであった。

WMG参加を記念し、The Sandboxでは音楽ファンがWMGの敷地に隣接するLANDを購入できるキャンペーンを実施する。セールは近日中に発表される予定だ。

画像:Shutterstock