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国内IEO2例目のFCRコインがGMOコインで取扱い開始 上場時の対応には賛否の声

FC琉球(琉球フットボールクラブ株式会社)は18日、国内2例目かつ、プロスポーツクラブとしては初となるIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング:Initial Exchange Offering)を、GMOコインを通じ実施したことを発表した。

IEOは先月27日から募集を開始し、18日に終了した。今回のIEOではFC Ryukyu Coin(FCRコイン:FCR)を発行。発表によると、総額10億円を調達することに成功したという。

調達した資金はFC琉球の強化育成費、クラブ運営費、FCRコインの活用ができるプラットフォーム「FC RYUKYU SOCIO」システム構築に使用するとしている。

FC RYUKYU SOCIOはファン・サポーター、選手、クラブの3者間を繋ぐプラットフォーム。FCRコインを使った様々なサービス提供を予定している。

FCRコイン保有者はクラブを支援する権利を獲得でき、一定数のコイン保持者は試合時の紹介、公式サイトでのロゴ掲載、インタビューボードへのロゴ掲載が可能となる。

保有者はFCRコインを選手やクラブに送ることもできる。これにより、必要な競争心と団結力を高めることができるほか、選手とファン・サポーターの繋がりはより密なものになるとFC琉球は説明する。

さらに、保有者はグッズ選定やメディア露出などクラブ運営に関する投票をFC RYUKYU SOCIOで行うことが可能だ。FCRコインを保有することで、クラブ運営に関し自分の意志を伝えることができるようになる。

また、パートナー企業が提供するサービスをFCRコインで決済できるシステムも構築する予定だ。FC琉球によれば、地域通貨としての役割を持つことでFCRコインの価値の拡大が期待できるという。

FC RYUKYU SOCIO内のみで購入できる画像や動画のNFTデジタルコンテンツや、スタジアムでの特別イベント、オンラインイベントへの参加チケットなどをNFT化、FCRコインのみで購入できるシステムも構築予定だ。

なお、FCRコインは募集締め切りと同時に18日に上場したが、取扱い開始直前に1日の最大取引数量上限の変更を発表。上場から数時間後に再度この上限数量を変更するなど、ユーザーの混乱を招いた。こうした対応にはユーザーから賛否の声が挙がっている。

また、FCRコインのIEO時の価格は2.2円で、上場時には2.6円ほどまで上昇したものの、その後は0.6円ほどまで急落。記事執筆時点では0.7円ほどを推移している。

画像:Shutterstock