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バイナンス、スペイン中銀から暗号資産事業者のライセンスを取得

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は8日、子会社であるMoon Tech Spain, S.L.がスペイン銀行から暗号資産サービスプロバイダー(VASP)のライセンスを取得したと発表した。

このライセンスを取得したことによって、バイナンスはスペイン国内で法定通貨と暗号資産の交換サービスやカストディアンサービス、電子ウォレットを顧客に提供することが可能になる。

規制はスペインの中央銀行が定めているアンチマネーロンダリング(AML)やテロ資金対策の規制要件に準拠しなければならない。

バイナンスはフランスやイタリアでもライセンスを取得している。

欧州における各国のライセンス取得はバイナンスのアンチマネーロンダリングやテロ資金対策等の法的コンプライアンスの強さを証明するものになりそうだ。

バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao(CZ)氏は、「暗号資産を世界で普及していくには効率性があり、さらには効果的な規制を定めるということが必須で、バイナンスはコンプライアンスに多くの投資を行ってきた」と述べ、これまでの活動の成果を強調。

さらに、「AMLD5と6のツールを遵守して提供することは弊社のプラットフォームの信頼性は世界でもトップであり続けている証明になる。今回のスペイン銀行のライセンス取得も、顧客保護を優先したプラットフォームを提供するというスタンスを持つチームの努力が認められたものと考えている」とコメントした。

今後、バイナンスはスペインでのオペレーションやチームを大幅に拡大するとしており、スペイン語圏の市場拡大を目指していくようだ。

バイナンスは昨年各国で規制面に関する警告を受けており、それ以来コンプライアンスへ注力する姿勢を明確にしてきた。

今年には中東・バーレーンをはじめ、UAE首都のアブダビでライセンスを取得したほか、タイでの事業進出、そしてカザフスタン政府と暗号資産規制策定等で提携するなど、活動の幅を着実に広げている。

画像:Shutterstock

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