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バイナンスのBNBチェーンがロードマップを公開

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の独自ブロックチェーンであるBNBチェーンは5月31日、オンライン会議でロードマップを公開した。

今回の会議では、新しい機能の実装やアップデートが予定されていることが明らかとなり、BNBチェーンの普及が進む中、さらなるユーザビリティの向上に努めようとする姿勢がうかがえた。

主なアップデートの点としては、取引の高速化および低コスト化などに取り組む予定であり、2022年第3四半期にはBNB Beacon chainのオープンソース化を予定しているとのことだ。

取引の高速化に関しては、BEP-131提案においてバリデーターの数が21から41と、ほぼ倍になる予定であり、またガスのブロックの容量を第3四半期に2億まで増加させる。このアップデートにより、取引コストの低下、そして取引スピードの高速化が実現する見込みだ。バリデーターの数の増加によって分散化されることから、さらにセキュリティ面が堅牢になることも期待されるだろう。

また、BNB Beacon chainのオープンソース化によって開発者は自由にDEX(分散型取引所)上で様々なものを構築できることになり、結果的にユーザーフレンドリーなサービスが提供されることに繋がると考えているようだ。

BNBチェーンは「BNB Beacon Chain」、「BNB Chain Governance」、「BNB Smart Chain」の3つで構成されており、今後は独自のブロックチェーンが構築可能な「BNB Application Sidechain(BAS)」に「MetaApes」や「Metaverse World」等、MMO(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン)戦略ゲームによる導入が決まっている。BASはGamiFiやSocialFiのように、ネットワークの使用量の多い場合に利用されるべきソリューションの1つとなりそうだ。

現在、BNBチェーンはSTEPN(ステップン)を始めとした様々なプロジェクトで利用されている。BNBチェーンのさらなるアップグレードが暗号資産・ブロックチェーン業界にどのような影響をもたらすのか、注目が集まる。

画像:Shutterstock

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