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ゴールドマン・サックスがFTXと暗号資産デリバティブで協業検討

大手金融会社のゴールドマン・サックスが、大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXとデリバティブ事業で協業するため、協議を進めていることがわかった。1日、米BARRON’Sが報じた

報道によると、ゴールドマンはFTXの暗号資産デリバティブ取引との統合を目指しているという。

FTXは現在、米国のデリバティブ取引に特化したFTX US Derivativesを通じて、先物取引業者(FCM)に依存することなく事業を進めていくために米商品先物取引委員会(CFTC)と協議を続けている。

CFTCからライセンス変更を認められると、FTX US Derivativesはデリバティブ取引の仲介業者としての資格を得ることができる。これにより、FTXはFCMに依存することなく、顧客の担保を預かり、必要な証拠金を計算して自社でポジションを精算できるようになる。

FTX US Derivativesの社長であるブレッド・ハリソン(Brett Harrison)氏は、「最大手のFCMからの提案に、私たちは好意的だ」と述べた上で「すでに複数のFCMと技術的な統合を検討している。大手は何社かあるが、名前が挙がるのも時間の問題だろう」と述べた。

ハリソン氏は、この提案がFCMに利益をもたらすことになると考えているが、規制当局がゴールドマンや他の証券会社に対し許可を出すかどうかはわからない。ウォール街の大手ブローカー・Futures Industry Associationは、「FTXの計画は革新的かつ変革的だが、大きなリスクを伴う」とCFTCに対し指摘したという。

ゴールドマンはFTXと協業し、先物取引、顧客へのロールアウト、取引所へのオンランプとしての役割など、いくつかのサービス提供等を検討しているという。

両者の協業は、今年4月にも報じられていた。その際には、将来的なFTXのIPO(株式公開)や、資金調達に関する話も行われたと関係筋が明かしている。

画像:Shutterstock

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