月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • テラの再生プランが可決 FTXなどが今後の対応を発表

テラの再生プランが可決 FTXなどが今後の対応を発表

暗号資産(仮想通貨)テラ(LUNA)のコミュニティは25日、テラブロックチェーンの再生プランが投票により可決されたと発表した。これにより、27日に新たなテラブロックチェーン「テラ2.0(Terra2.0)」がローンチされることとなる。

今回可決された再生プランは、テラフォームズ・ラボ(Terraform Labs)のCEO兼共同創設者のド・クウォン(Do Kwon)氏が今月17日に発表した「Terra Ecosystem Revival Plan2(proposal1623)」だ。このプランは14日に急遽提案された再生プランの第2案だった。

内容としては、新たなテラチェーンであるテラ2.0をローンチし、新たに発行される暗号資産やブロックチェーンを「LUNA」と名付けるというもの。このブロックチェーンではアルゴリズム型ステーブルコインの発行をすることはなく、TerraUSD(UST)のような仕組みを導入することもない。

ハードフォークを行い、現状のチェーンをテラクラシック(LUNC=ルナクラシック)と改名する。その際に、新しいルナはルナクラシックのステイカーやルナクラシック保持者、テラクラシックのアプリ開発者にエアドロップする予定としている。新たなLUNAの発行枚数は10億LUNAだ。

LUNAの分配は、コミュニティプールが30%、エコシステムの崩壊前のLUNA保有者が35%、崩壊後のLUNA保有者が10%、崩壊前のUST保有者が10%、崩壊後のUST保有者が15%となっている。

また、テラフォームラボのウォレットアドレスはエアドロップのホワイトリストから削除され、新チェーンのテラは完全にコミュニティが主導することになるという。

テラの動きに合わせて、大手暗号資産取引所のFTXは26日、この再生プランに対応すると発表した。FTXは日本時間26日23時頃に現在のLUNAをLUNCに、USTをUSTCに変更する。すでにLUNAおよびUSTの入出金は停止した。エアドロップに関しては、LUNAとUSTがFTXの口座にある場合、スナップショットに応じて新しいLUNAが付与される。

また、HuobiやBitrueなどの取引所も対応することを発表した。

テラの対応に批判的な姿勢を示したChangpeng Zhao(CZ)氏率いるバイナンス(Binance)はまだ今後の対応を発表していないが、「テラチームと連携する」と述べている。

画像:Shutterstock

関連記事

テラブロックチェーンの再生プラン、投票期間中に大幅修正

テラが復興プランを提案 新チェーンに関する詳細も発表

バイナンスのCZ氏、USTとLUNA暴落後のテラチームの対応を批判