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「世界で最も影響力のある100人」にFTXのサム・バンクマンフリード氏が選出

米TIME誌が23日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」2022年度版を発表した。

今年はウクライナのゼレンスキー大統領や、ロシアのプーチン大統領、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)新大統領、中国の習近平国家主席やアップルのティム・クック(Tim Cook)CEOらが選出された。

時代の象徴とも言える著名人に加え、暗号資産(仮想通貨)業界からは暗号資産取引所FTXの創設者であるサム・バンクマン=フリード(Sam Bankman-Fried)氏が選出された。TIMEの表紙を飾ったクック氏と同じ「TITANS(重要人物)」に入った形だ。

同誌のスタッフであるAndrew R.Chow氏は、「暗号資産がメインストリーム文化に浸透する中で、サム・バンクマン=フリードほど大きな影響を与えた人物はいない。暗号資産取引所FTXのわずか30歳の創設者は、暗号資産の顔になった」とバンクマン氏の活躍を説明。

また、「スーパーボウルのコマーシャルにラリー・デヴィッド(Larry David)を起用したことや、マイアミ・ヒートのアリーナを自分の会社名に変更したこと、(FTXアリーナ)、政治キャンペーンへの数百万ドルの寄付や、議会での証言など、ありとあらゆる手段を用いて暗号資産を一般の人々に広めている」と具体的な事例を挙げ、選考に至った背景を語った。

続けて、「バンクマンは暗号資産がもたらす変革の力を信じ、世界の暗号資産に対する偏見を変えるため活動をし続けている。バンクマンは利他主義者として、暗号資産が金融市場の民主化、貧困と腐敗の削減に貢献できると考える。他の多くの暗号資産の大家がランボルギーニやヨットを誇示している一方で、約200億ドル(約2兆5,500億円)の資産を持つバンクマンは、オフィスで眠り、収益の99%を慈善活動に寄付すると公言している。詐欺や快楽主義、強欲がはびこる暗号資産の領域で、バンクマンはこの新しいテクノロジーがもたらす、よりエコで、インパクトのあるビジョンを提示しています」と絶賛した。

バンクマン氏は2017年に暗号資産取引所FTXを創業し、僅か5年間で世界的規模の企業へと成長させ、若干30歳にして2022年度フォーブス億万長者リストにおいて純資産240億ドルで60位にランクした。今や暗号資産領域を超え、実業界の若きカリスマとして絶大な影響力を放っていると言える。

画像:Shutterstock