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イーサリアム、テストネットで「The Merge」の検証を実施へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)がETH2.0へのアップグレードを目前に控えるなか、6月8日にパブリックテストネット「Ropsten」のアップグレードが行われることが発表された。

Ropstenをアップグレードするための設定コードは16日、イーサリアムの開発者であるParahi Jayanathi氏によって公開され、テストネットでの検証が実行される準備はすでに整っている状態だ。

イーサリアムで予定されているアップグレードは「The Merge」と呼ばれ、従来のコンセンサスアルゴリズムであるPoW(プルーフ・オブ・ワーク)をPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行するものだ。

PoSへの移行が完了すると、従来のマイニングでETHを取得するのではなく、イーサリアムブロックチェーンにETHをステーキングする「バリデータ」が取引の承認を行うことでETHを受け取れるようになる。これにより、従来では膨大な計算力が必要であったマイニングという作業が不要になるため、イーサリアムネットワーク全体のエネルギー消費量が削減されることになる。

また、イーサリアムのメインネットで「The Merge」を実行する準備を進めるにあたり、Ethereum Foundationはネットワーク上の不具合を見つけた者に対する賞金額を引き上げる。

なお、イーサリアムに関する情報を提供するEthHub.ioの共同創設者Anthony Sassano氏は、海外暗号資産メディア・The Blockに対し次のようにコメントを残した。

「私の見解では、メインネットへの移行までにパブリックテストネットでの検証は3回行われることになる。それぞれの検証が上手くいけば、メインネットでの実行はその後すぐに予定されるだろう」

同氏は、あくまでも個人の見解と断った上で、メインネットのアップグレードは早くて8月に行われると推測を立てている。

画像:Shutterstock