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イーサリアム、シャドーフォーク実施を発表 PoS移行に向け開発進む

イーサリアム財団のエンジニアであるパラチジ・ジャヤナティ(Parithosh Jayanthi)氏は11日、コンセンサスアルゴリズムがPoW(プルーフオブ・ワーク)からPoS(プルーフオブステーク)へと移行するイーサリアム2.0を見据え、メインネットでシャドーフォークを実施したと発表した。

同氏によると、シャドーフォークはストレステストに相当し、イーサリアム2.0に移行する際、同期をはじめ、複雑な問題処理が発生することが想定されることから実施したという。

同氏率いる開発チームはメインネットでシャドーフォークを3回実施。その過程で「同期コードからリクエストタイムアウトまで様々なバグを発見した」という。しかし、「最終的にはブロックを生成し、ファイナライズに成功した」とジャヤナティ氏はツイートした。

また、同じくイーサリアム財団エンジニアであるマリウス・ヴァン・デ・ウィジェン(Marius Van Der Wijden)氏は、「我々は歴史的な出来事に近づいている。我々はイーサリアムでPoSをテストしている」と述べ、開発が順調に進んでいることをうかがわせた。

コンセンサスアルゴリズムをPoSへと変更するアップデート「The Merge」の実施は2022年2Q(4月〜6月)を予定しており、順調にいけばイーサリアム2.0の完成がまた一歩近くことになる。メインネットでシャドーフォークを行うのは今回が初めてであり、今後、参加するユーザーを拡充してテストは継続するという。

また、日本時間の15日23時からコア開発者の会議も予定している。先月ローンチされたテストネット「Kiln」の状況や、今回のシャドーフォーク、次期アップグレード「Shanghai」について討議する予定だ。

イーサリアムの共同創設者でブロックチェーン関連企業ConsenSysのCEOであるJoseph Lubin(ジョセフ・ルービン)氏は、先月ワイオミング州で行われたイベント「Camp Ethereal」において、「The Mergeは2022年2Qあるいは3Q(7月~9月)には完成する」と述べていた。

画像:Shutterstock