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Blockstream、テスラ社らと太陽光を利用したマイニング施設の建設開始

ビットコイン関連ブロックチェーン企業のBlockstreamは8日、米決済大手のブロック(旧スクエア)と共同で、太陽光を用いたマイニング施設の建設を開始したと発表した。

このプロジェクトには米電気自動車大手テスラも加わる。同社製の太陽光発電装置および電池装置によって毎秒30PH(ペタハッシュ)のハッシュレートでマイニングを行うことができ、太陽光エネルギーのみで稼働するという。

プロジェクトの進捗については定期的にレポートを通じて公表していくとしており、一般ユーザーに対してマイニングしたビットコインの数量やマイニングパフォーマンスを、ダッシュボードを通じて公開していくとしている。

Blockstreamはデータを公開する理由について、「ビットコインマイニングが100%太陽光エネルギーのみで行えることを示す」と述べており、透明性を確保することで、将来のプロジェクトのケーススタディとして機能することが目的の1つだと語っている。

ブロックのグローバルESGリーダー兼Bitcoin Clean Energy InitiativeのプロジェクトリーダーであるNeil Jorgensenは、「テスラの太陽光発電とストレージ技術を使用し、Blockstreamと共同で100%太陽光発電のビットコインマイニングプロジェクトに取り組むことにより、ビットコインの自然エネルギーとの相乗効果をさらに促進することを目指している」と述べた。

なお、このマイニング施設は2022年内の完成を目指すという。

Blockstreamとブロックは昨年6月に提携しており、その際に今回の取り組みについては明らかになっていた。

太陽光エネルギーを用いる背景としては、ビットコインマイニングが環境へ与える影響を指摘する声が年々高まっていることが挙げられる。実際、テスラは昨年ビットコイン決済を導入したものの、マイニングを通じて多くの電力を消費することから、環境への影響を考慮し中止している。

その後、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏らを中心に、持続可能な暗号資産マイニングを促進することを目的として、「ビットコインマイニング協議会」が設立された。

今回の取り組みテスラ社製の太陽光発電装置が用いられた背景として、同協会の動向も影響した可能性が考えられるだろう。

画像:Shutterstock