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国内送金アプリKyash、米Blockらから49億円を資金調達

決済送金アプリ「Kyash」を提供する株式会社Kyashは17日、シリーズDラウンドにおいて49億円の資金調達を実施したことを発表した。これにより、同社の累計資金調達額は約128億円となる。

Kyashは、JPインベストメント、米Block(旧称:Square)、Altos Ventures、Goodwater Capital、StepStone Group、英Greyhound Capital、香港のYitu Capital、国内よりSMBC日興証券、三井住友海上キャピタル、AGキャピタル、ジャフコグループ、SMBCベンチャーキャピタル、W venturesのそれぞれが運営するファンドを引受先とした第三者割当増資により、およそ49億円の資金調達を実施。

今回の資金調達を受け、人材採用による組織拡充を行い、事業領域の拡大・サービス運用体制の強化を進めるようだ。

Kyashの代表取締役社長を務める鷹取真一氏は、「決済事業のみで持続可能な事業モデルを描くのは困難であった業界にあって、今回の資金調達において資本効率の高い事業を構造したことを評価いただけたことは意義深く、よりお客様に信頼される企業として今後は一層の提携・協業を通じた事業の拡大を図ってまいります」とコメントしている。

今回の資金ラウンドで特筆すべきは、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が率いる決済大手Blockが参加していることだ。同社のアジア太平洋地域における投資は今回が初となる。ドーシー氏はブロックチェーンやビットコインを推進していることで知られている。

欧州では「チャレンジャー・バンク」が一般的になり、利用者は数百万人に達しているが、日本ではまだメガバンクが独占的であり、オンラインサービスはシステム障害も起こりがちである。

しかし、Kyashではアプリをインストールすることで誰もがVisaカードを発行でき、銀行口座やクレジットカード、デビットカードをアプリに登録すると、Visaオンライン加盟店で買い物が可能となる。

Apple PayやGoogle Payにも対応しており、QUICPay+加盟店でも非接触決済が可能だ。「Kyash Card」、「Kyash Card Lite」を発行すると実店舗での利用が可能となる。

また、送金や予算管理ツールも提供しており、お金の管理がスマホ1つで完結する仕組みだ。

画像:Shutterstock