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ビットコイン、2週間ぶりに節目の5万ドルを突破

ビットコイン(BTC)が約2週間ぶりに5万ドル(約572万円)を突破した。クリスマス休暇を控え、大手投資機関は休場状態だ。個人投資家を中心に買いが先行したとみられる。23日、レジスタンスだった4万9000ドル(約560万円)を超え、機関投資家が手仕舞い済みということもあり大きな売りはみられなかった。現在のビットコインは株価との相関性が強くなりつつあると言える。

米食品医薬品局(FDA)がファイザー製「パクスロピト」に続き、メルク製「モルヌピラビル」の新型コロナウイルス感染症経口薬について承認したことを受け、株式市場は上昇している。それに連動して、暗号資産市場も値上がりした状態だ。注射と異なり、服薬するだけなので手軽に重症化を防ぐことができるという点に期待が集まり、今後のコロナウイルスへの楽観的観測が市場に広がったことで幅広く買いが入った。

ビットコインは現在、5万1000ドル(約583万円)前後を推移している。上値は5万1300ドル(約587万円)、5万2800ドル(約604万円)に大きなレジスタンスがあるが、抜ければさらに上昇していく見通しだ。逆に下値のサポートラインは5万ドルと4万9000ドルに集中している。今まで固いレジスタンスだった分、厚いサポートラインとなっている。

また、24日の暗号資産市場はリップル(XRP)の急騰に牽引された趣も見られる。XRP保有者に対するSologenic(SOLO)のエアドロップの実施を伴うスナップショットのため、XRPの所有者が急増し、価格も急上昇した。その上昇が暗号資産市場全体にも波及したものとみられる。12月は暗号資産のボラティリティが高まる反面、上昇しやすい傾向が強い月として認知されつつあるが、その事実も価格を後押しした。

24日においては、メタバース関連銘柄の高騰が再び顕著になりつつある。記事執筆時点で、ディセントラランド(MANA)が前日比15.4%、ザ・サンドボックス(SAND)が21.8%とそれぞれ上昇している。特に、ザ・サンドボックスでPwC(プライスウォーターハウスクーパース)がLANDを購入したことが良材料となった模様だ。

画像:Shutterstock