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オーストラリア、暗号資産マイニング関連のETFが上場

暗号資産(仮想通貨)マイニング企業のパフォーマンスを追うETF(ティッカー:DIGA.CXA)が1日、オーストラリアのデリバティブ取引所であるChi-Xに上場したと発表した。オーストラリアでは、2週前に暗号資産関連ETFの上場が認可されたばかりだ。

「Cosmos Global Digital Miners Access ETF」は、オーストラリア上場企業で資産運用大手Mawson Infrastructure Groupが手がけるもの。同社でも暗号資産関連初のETFとなる。

このETFは、Standard & Poor’s(スタンダード&プアーズ)が管理するグローバル・デジタル・マイナーズ・インデックスのパフォーマンスに連動する。Cosmos Asset Management(コスモス・アセット・マネジメント)社のWebサイトによれば、このETFはGalaxy Digital(20.30%)、HUT8(14.12%)、MARATHON DIGITAL(13.98%)、RIOT(12.78%)などの米国・カナダの主要マイニング企業の株式で運用する。暗号資産のマイニングとインフラから収益の最低80%を生み出している企業をフォローしていく。

最近、米国やその他の国で暗号資産関連のETFが続々と上場しているが、その中でもマイニングやそのインフラに焦点を絞った商品は初めてだ。

MawsonのCEOであるJames Manning氏は「米国の暗号資産関連の2つのETFを見て投資家たちにとってチャンスだと思った。Cosmos Global Digital Miners Access ETFは、暗号資産のマイニングとインフラに焦点を当てる。オーストラリアの投資家たちが複数の国の株式を直接保有したり、暗号資産を直接保有したりすることなく、関わることができる。暗号資産の業界は世界的にも魅力的になってきている。投資家がより簡単に暗号資産に関わることができる。ETFのイノベーションはあらゆる投資家たちにとって本当にすばらしいものだ。ETFは投資家にとって最も優れた投資ツールである」と述べる。

Mawsonはシドニーに本社を置き、急速に成長している暗号資産の関連産業と従来の資本市場の架け橋をつくることを築くことが目的であるという。

先週、オーストラリアではETFを含む暗号資産の上場取引型金融商品(ETP)のガイドが発表された。ガイドラインは認可の条件を示し、最初に現物保有のビットコインとイーサリアムのETFが条件を満たす可能性が高いと見られている。

画像:Shutterstock