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ビットコイン、6万ドル超え目前 ブルームバーグ報道を受け急上昇

15日、ビットコインは価格をさらに上げ、大台の6万ドル(約685万円)を見据えた推移を見せている。

6万ドル手前の5万9000ドル(約673万円)の厚いレジスタンスの前で横ばいになっていたビットコインだが、Bloombergが「SEC(米証券取引委員会)がビットコイン先物ETF(ValkyrieのBTC ETF)を承認し、来週にも取引開始」と報道したことを受け急上昇。一昨日の高値を上抜け、あっさりと5万8000ドル(約662万円)を超えた。

米時間14日にはボウマンFRB理事がテーパリングの11月開始を支持することを表明し、ビットコインは下落。しかし、ロシアのプーチン大統領がCNBCのインタビューにて、「暗号資産はドルの代わりにはならない」と前置きした上で、「石油取引での暗号資産決済の可能性もありえる」と発言したこともあり、5万7000ドル(約650万円)で下げ止まりを見せた。

そして、モルガン・スタンレーのゴーマンCEOが「暗号資産は流行しているとは思わないが、なくなることはない」と発言。Strikeによるビットコイン支払の受入機能ローンチを受け、ビットコインは反発。5万8000ドル台に回帰した。

その後、日本株式市場が始まり上昇するとビットコインも勢い付き、5万9000ドルの壁を超えた。厚いレジスタンスで何度も跳ね返された価格帯だったが、あっさりと超えてしまった形だ。

そのまま勢いは止まらず、記事執筆時点では6万ドル台直前にまで迫っている。ファンダメンタルズの勢いをまざまざと見せつけた瞬間だ。

今週に入り、ビットコイン単独で上昇という傾向から再び、アルトコインも連動して上昇している。ビットコインの動きに遅れていたアルトコインを物色する投資家が出てきたと思われる。

一時アルトドレイン現象が見られていたが、市場に新しい買い手が参入してきた傾向が見られる。イーサリアム(ETH)は5%以上も上昇し、BTCの3%を上回っている。国内でも取り扱われている、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCC)、シンボル(XYM)が上昇している模様だ。

ビットコインにはまだ下落する要因が特段見受けられない。現在はむしろ上昇に向けた要因の方が多いと言える。

最高値更新に向けて勢いがあるだけに、価格動向には大きな注目が集まるだろう。

画像:Shutterstock