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ビットコイン、約3ヶ月ぶりに5万ドル突破

23日、暗号資産(仮想通貨)市場は全面高となり、ビットコインは節目である5万ドル(約550万円)を突破した。ビットコイン価格が5万ドルを超えるのは今年5月以来、約3ヶ月ぶりとなる。

20日、NYダウなど米国株式市場が続伸したことをきっかけにビットコインも価格を上げた。その後、5万ドルを意識した推移が続いていたが、週明け相場で日経平均をはじめとしたアジア株が反発したこともあり、一段高となった格好だ。

現在、世界各国で経済緩和の縮小を図るテーパリングの実施時期を見計らっている状況ではあるが、依然として新型コロナウイルスが猛威を振るっていることもあり、さらなる追加経済対策を講じる可能性があるとみる市場関係者もいる。

そういった背景から、リスクオン資産としての側面も強いビットコインを中心に暗号資産への資金流入が顕著になりつつあると言えるだろう。

ビットコイン価格の上昇に伴い、主要アルトコインを中心に暗号資産価格は底上げされている。なかでも、大型アップデートを控えたエイダ(ADA)や暗号資産取引所Binance(バイナンス)の独自暗号資産であるバイナンスコイン(BNB)、またソラナ(SOL)やアバランチ(AVAX)などといったDeFi(分散型金融)関連銘柄の高騰が目立っている。

記事執筆時点において、ビットコインは5万ドル近辺を推移しており、引き続き上値をうかがう展開となっている。当面は追加経済対策の有無やテーパリング実施時期に関する動向次第で株式市場も左右されるものとみられ、暗号資産もこの影響を受ける可能性があるだろう。

また、今週は米国を中心に重要な経済指標が相次いで控えており、発表内容次第では株価と共にさらなる価格上昇も考えられる。

日本時間23日の23時頃にも景気転換の先行指標とも言われる米製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表があることから、価格動向には警戒したいところだ。

画像:Shutterstock