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スクエア、豪決済大手のアフターペイを買収へ 第2四半期決算で収益143%増も発表

TwitterのCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏率いる米決済アプリ・スクエア(Square)は1日、オーストラリアの決済企業であるアフターペイ(Afterpay)の買収を計画していると発表した。

スクエアはアフターペイの買収を通じて、急成長している分割払いローン市場でのさらなる事業拡大を目指す。

今回、スクエアは約290億ドル(約3兆2,000億円)を支払い、アフターペイの全株式を取得する予定だと発表。最終的に買収が決定するのは2022年1Q(第1四半期)を見込んでいる。

ドーシー氏は声明の中で、「スクエアとアフターペイは目的を共有している。私たちは、金融システムをより公正で、アクセスしやすく、包括的なものにするためにビジネスを展開し、アフターペイはその原則に沿った信頼できるブランドを構築している」とコメント。この発表の後、アフターペイの株価は2日朝に20%以上上昇した。

スクエアは、消費者の決済手段が従来のクレジットカードから変化しつつあると指摘している。サンフランシスコを拠点とする決済会社である同社は、すでに分割払いローンを提供しており、この事業が「強力な成長ツール」となっているという。

今回、買収されるアフターペイは、スクエアのエコシステムに統合される予定だ。また、アフターペイ利用者もスクエアの提供するCash Appの金融ツールや送金オプション、そしてビットコインや株式の購入を可能にするとしている。同社の1,600万人のユーザーは、最終的にCash Appを通じて分割払いを直接管理できるようになるとのこと。システムの統合も2022年の第1四半期に完了する予定だ。

またスクエアは同日、第2四半期の決算を発表した。

総収益は46億8000万ドル(約5,113億円)となり、前年同期比で143%増になったと報告している。さらに、Cash Appを通じたビットコイン売買による収益は27億2000万ドル(約2,983億円)で、前年同期比で約3倍増加したと明らかにした。

スクエアは要因として、昨年と比べビットコイン価格が上昇し、Cash Appの利用ユーザーが増加したことを挙げた。なお、第1四半期と比較した際には減少したとし、ビットコイン価格が落ち着きを見せたことが要因だとしている。

画像:Shutterstock