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米暗号資産投資企業グレースケールの初ETFがニューヨーク証券取引所に上場

米大手暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケール(Grayscale)は3日、暗号資産業界関連ETFがニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場したことを発表した。

「Grayscale Future of Finance ETF」(ティッカーシンボル:GFOF)と名付けられたETFはブルームバーグ・グレースケールのフューチャー・オブ・ファイナンス(Bloomberg Grayscale Future of Finance:BGFF)指数の投資パフォーマンスに連動するグレースケール初のETF商品。同ETFの管理およびサービスプロバイダーにはU.S.Bank が選定された。

2013年に設立されたグレースケールは世界最大の暗号資産運用会社として急成長し、今や運用資産額が現在600億ドル(約6兆8,000億円)を超える。

GFOFが連動するBGFF指数はグレースケールがブルームバーグ(Bloomberg)と提携し、先月19日にローンチした。GFOFはデジタル経済がグローバルな商取引を促進し、市場の効率性を高め、新たな資本プールへのアクセスを提供する。主に、3つの「金融の未来」の柱、「金融基盤の柱」、「テクノロジーの柱」、「デジタルアセットインフラストラクチャーの柱、を代表する企業で構成されている。

「金融基盤の柱」では、デジタル経済の実現に関係する資産運用会社、取引所、証券会社、ウェルネスマネージャーを選定。

「テクノロジーの柱」ではソリューション、データによりデジタル経済を促進する技術を提供している企業を選定する。

また、「デジタルアセットインフラストラクチャーの柱」では、マイニング、エネルギー管理、デジタルアセットエコシステムを支える活動に直接携わる企業を選定するようだ。

具体的には、ペイパル(PayPal)、コインベース(Coinbase)、ブロック(Block:旧Square)、シルバーゲートキャピタル(Silvergate Capital)、アルゴ(Argo)、Hut8、ギャラクシー・デジタル(Garaxy Digital)などがポートフォリオの中に含まれている。テスラ(Tesla)やマイクロストラテジー(MicroStrategy)のように、バランスシート上でビットコイン(BTC)を保有・支払いとして受け入れている企業は除外されているとのこと。

グレースケールのETF部門グローバルヘッドのデビット・ラヴァル(David LaValle)氏は「GFOFを通じ、投資家は世界の金融システムの進化に重要な役割を果たす企業への投資チャンスを得ることができます」と述べている。

また、Bloombergのマルチアセット・インデックス担当グローバルヘッドのデイブ・ゲデオン(Dave Gedeon)氏は「グレースケールの指数はブルームバーグ・インテリジェンスによる確かなリサーチと結びついた当社独自のデータに支えられ、進化し続けるデジタル経済にとって重要な株式のベンチマークとなるべく準備されています。革新的で投資価値の高い賞品への取り組みを行うグレースケール社と提携できることを嬉しく思います」と述べている。

画像:Shutterstock