2021.06.21
国内暗号資産(仮想通貨)取引所ディーカレットは21日、新たにビットコインの自動積立サービスの提供を開始したと発表した。
サービスの提供は19日から開始されており、Webサイトより利用することができる。取引銘柄はBTC/JPYで、積立可能金額は2,000円から1,000万円までとなっており、1円単位で金額を指定することが可能だ。手数料は無料で、毎月1日に自動で購入し積立を行う。
なお、積立はディーカレットの販売所における購入レートをもとに実行するという。
ディーカレットはサービスを開始した理由として、ビットコインをはじめとする暗号資産は価格変動が大きい点が特徴で、その動きを長期的に見て一定期間ごとに一定額を積立購入することで価格変動リスクを軽減する投資方法が注目されていると説明。その上で、顧客からの要望に応え、暗号資産購入にかかる手間を省くことができる自動積立サービスの提供を実現したと語った。
ディーカレットは今年に入り新規サービスの提供を積極的に行なっている。
今年3月、国内暗号資産交換業者として初となるビットコインマイニングマシンの小口販売および運用サービスを提供開始。また先月には、イーサリアムのマイニングサービスを開始することも発表された。
さらに4月からは取引所サービスの提供を開始。取扱いペアはビットコイン(BTC)/日本円(JPY)、イーサリアム(ETH)/JPY、リップル(XRP)/JPY、ETH/BTCの4つで、Taker/Maker制度を導入している。
この制度では、指し値注文を出した側であるMakerは0.03%の手数料を受け取れ、Takerは0.23%の手数料を支払う。
暗号資産事業を中心に展開しているディーカレットだが、近年はデジタル通貨事業の推進にも注力している。
ディーカレットが事務局となり昨年11月に設立された「デジタル通貨フォーラム」は多数の大企業が参加しており、デジタル通貨についての課題や協議を行なっている。
デジタル通貨フォーラムでは7つの分科会があり、早ければ年内にも各分科会でデジタル通貨のPoC(概念実証)を行なっていくという。
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