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クラーケン、一般層向けの暗号資産取引モバイルアプリをローンチ

米大手暗号資産取引所Kraken(クラーケン)が、米国の初心者ユーザー向けに暗号資産(仮想通貨)取引ができるモバイルアプリをローンチした。2日、同取引所が公式サイトで発表した。

このアプリはiOSおよびAndroidに対応しており、米国全域と一部を除いた世界各国で利用が可能だ。規制が厳格なニューヨークとワシントンを除いた米国各地域と一部を除いた世界各国で利用が可能となっている。なお、日本居住者も非対応となっている。

クラーケンではすでに上級トレーダー向けに「Kraken Pro」や、FX機能など実装した「Kraken Futures」といったアプリをリリースしているが、新しいアプリでは初心者や出先で暗号資産をすばやく売買したい人をターゲットとした。

そのため、このアプリでは暗号資産の入手を簡単にするために、売買のプロセスを合理化し、より便利でスピーディーな支払い方法を追加して、洗練されたユーザーフレンドリーなデザインでまとめたという。

クラーケンの最高製品責任者であるJeremy Welch氏は米CNBCの取材に応じ、「この消費者向けアプリは、よりシンプルで使いやすいインターフェースで、より多くの消費者の導入をサポートするために開発しました」とアプリ開発の趣旨を説明した。

このアプリではまだクレジットカードやデビットカードでの支払いはできないが、今後数週間から数ヶ月の間に実装させていく予定だ。

暗号資産取引所クラーケンは2013年に設立。現在700万人の顧客を抱え、取引高では世界最大規模を誇る。

同社の発表によると、先月の取引高はビットコイン相場の上昇も影響し、今年1月に比べて6倍以上に増加したという。またクラーケンは、4月にNASDAQに上場したCoinbaseと同様の手法である直接上場による2022年の株式公開を検討していることを明かしている。

画像:Shutterstock