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米コンビニチェーンSheetz、暗号資産決済を導入へ

米コンビニチェーンのSheetz(以下、シーツ)が、店舗での暗号資産(仮想通貨)決済の受け入れを開始すると発表した。また、コンビニに併設されているガソリンスタンドでも暗号資産を利用して給油ができるようになるという。

シーツの決済手段の責任者であるLinda Smith氏は、「(シーツの目標は)お客様がワンストップで燃料を補給し体を休めることができる店舗を提供することだ。常にイノベーションと新しいサービスを追求してきた結果、多様な決済手段の受け入れという結果に至った」と説明している。

先月27日に発表されたプレスリリースによると、シーツは暗号資産決済の受け入れにあたってFlexaとパートナーシップを結んだという。

Flexaはデジタル決済を提供する企業だ。今回、シーツの利用客にビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ドージコインをはじめとした様々な暗号資産を決済手段として提供する予定だ。

Flexaの創設者の1人であるTrevor Filter氏はプレスリリースで、「暗号資産の価格が高騰していく中で、小売店が暗号資産決済を受け入れるメリットが見失われがちだ」と指摘。その上で同氏は、「(暗号資産決済が)不正行為の削減、コストの節約やより良い顧客体験を実現する」とコメントしている。

また、シーツは暗号資産決済導入に際して、同社のPOS技術部門パートナーであり、店頭決済手段を提供するNCRからもサポートを受ける予定だ。

シーツは、Flexaが提供する即時決済や不正防止の認証プロセスを効果的に既存のPOSシステムに導入するには、NCRの協力が要になると説明した。

NCRの最高技術責任者であるTim Vanderham氏は、「既存のPOSシステムをNCRの決済ゲートウェイに接続することで、新しい決済手段を迅速に導入できる」とコメントしている。

さらに、暗号資産決済を導入することで、小売店はリピート客の獲得や取引手数料の削減を実現できると語った。

今回のシーツによる発表は、暗号資産決済をより日常的なものにする面で大きな出来事であると言えるだろう。多くの人々が利用するコンビニにおいて、どのくらい暗号資産決済が行われるのか注視したいところだ。

画像:Shutterstock