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S&P、ビットコインとイーサリアムの価格指数を提供開始

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P DJI 以下、S&P)は3日、3種類の暗号資産(仮想通貨)指数の提供をスタートさせた。

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、S&Pグローバルとシカゴ・マーカンタイル取引所グループの合弁事業として運営されている格付け会社だ。米国を本拠地とし、株価指数・債券指数やコモディティ指数など、世界の金融市場指数を広く提供している。インデックスとは、金融市場の動向を示す指数のことだ。

S&Pの暗号資産インデックスは、暗号資産の値動きを解読しようとしているトレーダーの間で、ビットコインとイーサリアムのデータの可視性を高めることを目的としているという。

S&Pが提供する暗号資産インデックスは、ビットコイン、イーサリアム、また、この2つを組み合わせた「MegaCap」だ。ティッカーシンボルはそれぞれ、SPBTC、SPETH、SPCMCとなっている。

SPBTCとSPETHは、それぞれの暗号資産のパフォーマンスを測定するための価格指数。もう1つのSPCMCは、ビットコインとイーサリアムを時価総額で加重平均してパフォーマンスを測定する価格指数になっている。

今回の価格指数の提供には、ニューヨークを拠点に暗号資産に関するソフトウェアやデータソリューションを手がけるLukkaが協力する。

Lukkaは、ファンド管理者やファンド監査人などの機関投資家向けに暗号資産データサービスを提供するリーディングカンパニーだ。S&Pは、暗号通貨インデックスの計算に、米国東部時間午後16時時点におけるLukkaの終日価格を使用する。

Lukkaは、流動性のある暗号資産の公正価値価格を決定するため独自の方法論を用いて、主要な暗号資産取引所を決定し、その資産の公正な市場価値を決定するという。

S&Pはリリースで「近年、暗号資産市場が進化する中で、暗号資産やブロックチェーン資産に基づくベンチマークやインデックスベースのソリューションに対する投資家の関心が高まり、信頼性の高い価格データの必要性が強まっています」「暗号資産インデックスの提供により、投資家はこの新興のテクノロジー主導の資産クラスに簡単にアクセスできるようになるとともに、暗号資産投資における一般的なリスクのいくつかを軽減することができるでしょう」と自信を覗かせた。

画像:Shutterstock