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SBI VCトレード、貸暗号資産サービスにリップルを追加

国内暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VC Tradeは4日、同日より貸暗号資産サービス「VCTRADE LENDING」において、リップル(XRP)の取扱いを開始したことを発表した。

VCTRADE LENDINGはユーザーが保有している暗号資産を同取引所に貸し出すことで、貸し出していた数量と期間に応じて利息を受け取ることができるサービスだ。またこのサービスを「レンディングサービス」とも呼ぶ。

VCTRADE LENDINGは昨年11月24日より開始されたサービスで、これまでビットコイン(BTC)のみが取り扱われていた。ビットコインの最小貸出数量は0.1BTCで、最大貸出数量は5BTCとなっている。また利用料は年率1.0%(税込)で貸出期間は84日に定められている。

今回の発表を受けXRPが新たに追加される形となり、受け取れる利用料は貸出期間84日で年率0.1%と設定されいる。1,000XRPから貸し出しが可能で、最大貸出数量は10万XRPとしている。

なお、口座管理費、年会費、日本円の入金手数料、暗号資産の受取・送付(入出庫)手数料はかからない。ただし、日本円の出金に対しては手数料がかかる。

レンディングサービスは取引所に暗号資産を貸し付けることで、ボラティリティに関係なく決められた利率で貸し付けた銘柄と同種類の暗号資産を得ることができる。

そのため、長期に渡り暗号資産を保有したまま移動させていないユーザーや、暗号資産に触れて間もない初心者にとっては効果的な運用方法の1つと言える。

昨今のDeFi(分散型金融)の発展からも見て取れるように、暗号資産レンディングの需要が高まりつつある。そういった背景もあり、国内暗号資産取引所も「貸暗号資産」などといった名称で、顧客から暗号資産を預かるサービスの提供を始めている状況だ。

国内取引所ではSBI VCトレードの他に、コインチェックやGMOコイン、bitbank、BITPointなどがレンディングサービスを提供している。

各取引所ではサービスの差別化を図る目的で利率や対応している暗号資産も異なるため、貸し出す銘柄によって取引所を使い分けるというのも1つの手法と言えるだろう。

画像:Shutterstock