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マネックスグループのスタートアップ、ゲノム情報をブロックチェーンで管理

マネックスグループの医療スタートアップ企業・ジーネックスは、2021年4月から創薬などでヒトのゲノム情報をブロックチェーンで管理する取り組みを始める。29日、日経新聞が報道した。

ジーネックスは暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックの親会社であるマネックスグループが約4割出資しており、既存株主として、大手薬局グループであるスギ薬局が参画している。

新事業の計画にあわせて、ジーネックスは第三者割当増資による資金調達を実施した。

第三者割当増資で、同業で東証一部上場の科研製薬株式会社を株主に迎え、既存の枠組みにとらわれない形で、業界の発展に貢献していく事業を本格的に推進していく予定だ。

ジーネックスの新事業は、人の唾液などから得る数万人の遺伝子情報を扱い、創薬などで活用された遺伝情報の提供者には商品券など対価を還元する。なお、金銭による対価は想定していない。

今回の取り組みでジーネックスは、マネックスグループの持つ技術や知見を活かしブロックチェーンを活用したヘルスケア関連データプラットフォームを構築する。

同データプラットフォームは、全ゲノム情報を含むヘルスケア関連のビッグデータを集積することができ、高付加価値化されたヘルスケア関連データを創薬開発やヘルスケア関連サービスに活用するという。

また、将来的には患者自身が創薬開発困難な難病領域等にも対象を広げ、国や自治体に頼るだけでなく、患者自身がプラットフォームに参加して創薬開発を推進し、同時に患者自身のデータを価値化できる自助的なシステムを産み出すことを目指す方針だ。

今後、ジーネックスは当事業についてESG(環境・社会・ガバナンス)を考慮した事業へと発展させ、「ESG活動をかねて推進してきたマネックスグループとのシナジー効果により、ジーネックスの企業価値を高めてゆき、社会に貢献していく所存です」と抱負を述べた。

画像:Shutterstock