VeChainのブロックチェーンで新型コロナのワクチン接種記録を保存

地中海に位置するキプロス最大の医療施設「キプロス地中海病院」は、ブロックチェーン企業VeChainと提携し、新型コロナウイルスのワクチン接種記録をブロックチェーンで保存していることを明かした。5日、ホームページで発表した。

VeChainは上海、香港、パリ、東京など世界各地に拠点を持つ企業だ。VeChainは主に商品の物流を行うサプライチェーン向けのブロックチェーンソリューションを提供している。

製品の状況をブロックチェーン上に記録して管理することで、最終消費者の手元に渡った商品が誰に生産され、どのような経路で販売されたのかが簡単にわかり、製品の安全性や品質維持、個体の管理が容易になる。

これまでは主に物流系のプラットフォームに対応していたが、今回コロナワクチンの接種記録に応用したという。

病院側の発表によると、4日の時点でキプロス地中海病院の100人の医師と職員が新型コロナウイルスのワクチンを接種した。

新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた関係者には、VeChainのブロックチェーン「Thor」をベースにした「E-HCret-APP」からデジタル証明書が発行されたという。

キプロス地中海病院は、これらの100人がブロックチェーンを介しE-HCretウォレットでワクチン接種のデジタル証明書を受け取り、これを確認したことを発表した。

E-HCert-APPは2020年6月に同病院で導入され、新型コロナウイルスの検査結果がブロックチェーン上に記録されていた。

画像：Shutterstock