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イーサリアム、「ローンチパッド」リリース アップグレードに向け最終段階

暗号資産イーサリアムの次世代アップデート「イーサリアム2.0」の研究チームは、新たに導入される予定のコンセンサスアルゴリズム「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」に対応するため、ローンチパッド(テストネット版)をリリースした。27日、公式ブログで発表した。

イーサリアム2.0は次世代のイーサリアムとして、スケーラビリティ、セキュリティー、プログラミング性を向上させる複数年計画だ。

現在はコンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用しているが、イーサリアム2.0ではネットワークの安全性を確保するためにPoSを使用するとしている。ビットコインなどが採用しているPoWでは「マイナー」と呼ばれる承認者がマイニングすることでブロックが生成・承認されるが、PoSでは「バリデーター」と呼ばれる承認者が対象の暗号資産をステーキングすることでブロックが生成・承認される。

今回リリースされたローンチパッドを使えば誰でもテストネットのバリデーターになれるが、テストネット上でステーキングするためには32ETHと同等の32GoETH (テストネット用のETH)が必要だ。

イーサリアム2.0研究チームのブログによると、ローンチパッドは近日リリース予定のマルチ・クライアント・テストネット「Medalla」のバリデーター向けサービスとなっており、承認者がテストネットを追跡することができるようになると語っている。

同時にメインネット立ち上げに向けた、インターフェイスの微調整も続けていくようだ。

Medallaはエンドユーザー向けの最終テストネットとして発表されたもので、ローンチパッドはこのテストネットを検証するために利用される。

メインネットに近い環境で検証をする必要があるため、1万6,384以上のバリデーターノードが建てられ、52万4,288ETH以上をコミットされた場合にのみMedallaは開始される。

イーサリアムのトランザクション情報等を扱うEtherscanを見ると、すでに31万以上のETHが集まっていることから、近日中に目標のバリデーターノードに達する可能性が高い。

画像:Shutterstock