2018.11.30
中国で創設され、現在はシンガポールが拠点の大手仮想通貨取引所「Huobi(フォビ)」が仮想通貨デリバティブ(派生商品)取引のプラットフォーム「Huobi Derivative Market」(以下「Huobi DM」と記載)のベータ版をリリースした。
ビットコインを含む暗号化通貨を設定日に固定価格で購入または販売することが出来るようになる。
なお、仮想通貨デリバリティブに関しては、Huobiの競合で、中国発の仮想通貨取引所「OKEx」が先行している上、ビットコイン関連のデリバティブ商品ではOKExがアジア最大級の取引高を誇っている。
現在、仮想通貨市場が一時的な後退期を迎えているが、世界のトップを走る取引所は投資家にとって魅力的なプランを次々とリリースしており、仮想通貨の投資環境の整備が着々と進んでいる。
Huobi DM上で提供されるサービスは先物取引のようなもので、ロング(買い)とショート(売り)どちらの注文もでき、投資家は精算日にあらかじめ決められた金額でビットコインを売買可能だ。
このように先物でポジションを取れるので、価格変動の激しい資産に対するリスクヘッジが期待できる。
さらに、Huobi DMは24時間取引が可能で、最大2万BTCの保険やニューヨーク証券取引所と同様のサーキットブレイカーシステムが採用されているため、投資家にとっては魅力な選択肢だろう。
Huobi DMのようなデリバティブの開発が進んでいくことで、新たな投資マネーの流入が期待できるため、仮想通貨市場が活気を取り戻す日は近いのかもしれない。