2021.07.17

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました！”　Vol.36

前回のテーマは、暗号資産（仮想通貨）業界で大きな問題になっている中国による規制についてでした。前コラム更新以降、大きな続報は見受けられませんが、引き続き注意して見ていく必要がありそうですね。

暗号資産（仮想通貨）市場は再びパッとしない感じ……。なんだかモヤモヤする推移を見せていますが、とりあえず私の今週の収支を振り返っていきたいと思います！

今週は1万円ほどマイナスに。
まぁ今は仕方ないかなぁと思いつつ、マイナス報告はやっぱり悲しいですね……。

暗号資産（仮想通貨）市場が軟調ななかで、このコラムでも何度か名前を挙げたバイナンスという取引所が様々な地域で規制の影響を受け、一部サービスが停止したりしていることも要因になっているのかもしれません。
大きな規制をしているのは中国だけじゃないの？いやいや、実はそんなことはないのだとか……。暗号資産（仮想通貨）を使ったマネーロンダリングに対する懸念から、様々な国が対策を強めているのだそうです。
そういった状況のなか、バイナンスは各国がそれぞれ定めるマネーロンダリングの基準などを満たしていないと指摘されたことから、サービスを一部停止せざるを得なかったのだそうです。しかし、バイナンスもこれまでグローバルにサービスを展開しているだけに、すぐに対応を発表しています。今後はそれぞれの国で基準を満たしたサービスの提供を目指していくとのこと。

バイナンスに対する最近の風当たりの強さは、あくまでも安全かつ適切な暗号資産（仮想通貨）市場作りの一環ということで、あまり悲観的にならず見守っていきたいですね！

TikTokで暗号資産関連の広告が禁止に

最近見た話題のなかで個人的に気になったのが、「TikTokで暗号資産（仮想通貨）や金融商品の広告を禁止する」というものです。
理由は詳しく分かっていないのですが、コロナ禍で投資に目を向ける人が増え、金融商品に関する広告が増加したことが背景となっているようです。そのなかでいわゆる詐欺的な広告が増えたこともあり、それを撲滅する目的があるのではないかと言われています。

広告ではありませんが、イーロン・マスクさんの言動で今年大幅に価格が上昇したドージコインにも、TikTokに関連したエピードがあります。昨年、ドージコインに関連した投稿がバズり、それがきっかけで価格が上昇したという出来事があったそうです。広告かそうでないかの基準って、ちょっと判断が難しいこともありますよね。直接的な狙いでなかったにせよ、こういった動きも運営側には良い印象にならなかったことが想像できます。

今回はTikTokで暗号資産（仮想通貨）の広告が禁止になりましたが、過去にはGoogleやFacebookでも同じようなことがあったのだとか。
どちらも現在は緩和されたそうですが、それでも暗号資産（仮想通貨）の広告を出すハードルは高いそうです。過去に暗号資産（仮想通貨）に関する詐欺的な広告が横行したことで、両者とも規制せざるを得なかったそう。
暗号資産（仮想通貨）といっても世界中探せばかなりの銘柄がありますし、そのなかに最初から悪事を働くことを目的としたものがあっても不思議じゃないですもんね……。

あと、これはFacebookやTikTokなどのSNSに通じる話なのですが、インフルエンサーを名乗ったり、アカウントを乗っ取ったりして暗号資産（仮想通貨）を騙し取るという事例も過去にあったそうです。昨年、当時17歳だった少年がアメリカのバイデン大統領やマイクロソフト創業者のビルゲイツさんのアカウントを乗っ取って、ビットコインを要求した事件も……！
こういった事件を振り返ると、SNSを運営する企業もセキュリティの向上や監視体制を強めざるを得ないですよね。見る側も鵜呑みにしないよう、正しい知識、判断する力を身につける必要があると感じます。

今回は以上です。
暗号資産（仮想通貨）に関する規制強化や制限などが増えていますが、これらの動きは長期的に見た時にはきっとプラスに働くはずと考えています！というのも、結果的には暗号資産（仮想通貨）に関する環境を整備して、健全な状況を作ろうとしていることに変わりはないですから。できれば早めにそういった環境が整い、相場が盛り上がるよう祈ります！

Profile ◉前田真実果（まえだまみか）
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、DTPエキスパートなどを保有する「DTPできる系レースクイーン」。
現在はスーパーGTに参戦するKONDO RACINGのレースクイーン「リアライズガールズ」のメンバーとしても活動中。