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“仮想”億り人の暗号資産よりどりみどりVol.25

どうも大空です。
前回はブームが起こると経済が悪化すると言われている『タピオカの呪い』と、最近の世界経済をおさらいという形でコラムを書かせてもらいました。
あれから1週間が経ちました。世界経済は連日不安定さを増すばかり。そしてその影響からか、暗号資産相場は歴史的な大暴落を記録しました。やはりタピオカの呪いは恐ろしい……。
しかし、しかしですよ。これはある意味『買いのチャンス』でもあると思います。これだけ価格が下がれば、僕でもそのうち簡単に1BTCを手に入れることができるかも?
問題はその時期。いつ買うかだと思います。
今回は相場のバランスが崩れた今、暗号資産をいつ買うといい結果に繋がりやすいかについて僕の持論を交えつつ書いていきます。

◆「買い時は去年と同じ? 否、すでにサインは出ている?」

そういえば、僕がこのコラムのタイトルにもある“仮想”億り人になる布石を打ったのは3月でした。あの時のビットコイン価格はだいたい38万〜43万くらいだったはず。その時にレバレッジをかけて買ったら、あれよあれよと儲けていった、と。
あの桁の上がり方は本当に見ていて気持ちいいものでした。
「まさか自分が2ヶ月とちょっとで何億も稼ぐことができるなんて」と、素直に喜んだものです。
まあ、全部ゲームだから手元には何も残っていないんですけどね。
最近は全くログインもしていないのできっと悲惨なことになっているでしょうね。いつかちゃんと再出発せねば。
閑話休題。本題に入りましょう。

すでに少し書きましたが、昨年の今頃は今の価格より少し低いくらいの水準でした。たしか急騰を見せたのは4月3日だったと記憶しています。
急騰するまでのビットコイン含む暗号資産は、2018年11月頃に急落して以降3ヶ月ほど停滞。『仮想通貨冬の時代』と揶揄されるような展開が続いていました。あの時のデータを振り返ると、最近の大暴落と同じように40%ほど落ちた後、ジリジリと価格を上げていっています。
今回の価格急落はこの時の状況と少し違うので完全に当てはまるとは思っていませんが、かなり参考にはなると思います。
あの当時と少し違うかなと思う点としては、以下の点が考えられます。

・世界経済の不安定具合
・暗号資産相場の暴落は一夜での出来事
・相場変動が世界経済に連れられている

世界経済の先行きが見えない、そして暗号資産が避難資産として機能せず道連れ状態。この2点は特に暗号資産市場に大きな影響を与えている気がします。
そして暗号資産相場がたった1日で40%も大暴落したというのは、今後しばらくの価格推移にも影響すると考えています。言ってしまえば、均衡が崩れた状況です。
僕が今持っているイメージは、『さざなみが立っていた状態の水面にズドンと大きな岩が落ちてきた』感じです。当然、波は大きく揺れて静寂を迎えるのに時間がかかるし、波の浮き沈みも激しくなるはずです。まあ、暗号資産の性質上落ち着くかはわからないですけど。
昨年4月の価格が上がる前、相場が40%ほど落ちた時は2週間ほどかけて値を落としていきました。しかし、今回は一気です。24時間かからずに40%落ちています。
落ちたものの質量が重く、速度があれば運動エネルギーは大きくなります。暗号資産市場でも同じことが言えて、ボラティリティが大きく、急騰or急落すれば、波が不安定になるので次にくる波は大きくなりやすい。
というのが僕の持論です。

ひとまず現状に置き換えて整理するとこうなります。

世界経済暴落→不安定さに巻き込まれ暗号資産40%暴落→一時43万円台まで落ちるもすぐさま60万円台復帰→一時40万円台に突入→すぐさま急騰、60万円台復帰

ここまでがすでに起きた出来事。質量が重く(動く金額が多く)、速度(価格の急降下)があったことによって波が不安定になり、40万円になったり60万円になったりとボラティリティが大きくなったのだと分析しています。

そして今後ですが、

荒い波の中、価格が上向き始める→上向き始めると価格が徐々に安定しやすくなる→安定した後、大きく落ちた時と同じくらいのエネルギーを持って上昇しやすくなる→暗号資産価格大幅増!!!

という超・超・超ポジティブ脳内お花畑シナリオを考えています。
ここまではいかなくても、3月末から4月に入ったくらいに価格の大きな動きがあると考えています。そして変動幅が大きい期間はもう少しだけ続くかなと。
なので、具体的に価格が上がる時期は3月26日〜4月6日くらいを想定しています。その頃の世界経済の状況によって変動時期が左右されるとは思いますが、ここからさらに下がり続ける感じはしないです。
今後、世界各国で金融政策が行われ、お金が市中に出回ることが予想されます。お金が出回るということは、相対的に暗号資産への投資が増加する可能性も上がります。
そういったことも考えると、価格が上がる要因は意外と転がっているのかなと。
まあ何より、もう十分相場が下がって燃えただろうから勘弁してっていうのが本音ですけどね。

今回はここまでです。
基本的に価格が落ちてもそこまで動じない僕ですが、暴落する前にビットコインキャッシュを買ってしまっていることもあり、少しはすぐ上がってくれるとホッとするなと思っています。
最近は上がる方のことしか書いていないという中で、相場は落ち続けています。
ですので、このままだと『逆神さま』になってしまうなと焦っています。「逆神はうちの編集部では鈴木宙さんだけで……」というのが僕の今の心境です。
次回のコラムまでに、今度こそ相場が上がってくれることを願っています。

Profile
文◉大空 翔(おおぞら かける)
山梨県出身。
月刊仮想通貨本誌および月刊仮想通貨デジタルにて執筆、編集などを行う。
「本に携わる仕事がしたい」という一心で業界に飛び込み、日々暗号資産やブロックチェーンに関する知識を会得中。