月間暗号資産

  • HOME
  • COLUMN
  • “仮想”億り人の暗号資産よりどりみどりVol.16

“仮想”億り人の暗号資産よりどりみどりVol.16

どうも大空です。
前回は僕が2020年に期待している暗号資産に関して書かせてもらいました。書いてから気づきましたが、どれも日本ではまだ購入できない暗号資産ばかりでしたね……。仮に「上がる!」と思っても買えないのが歯がゆいです。
今回は僕が「価格が大きく動くぞ」と1ヶ月前から言っていた12月12日〜12月19日の1週間がどのような推移をしていたかと、今の相場を踏まえ年末31日に主要暗号資産がどのあたりの価格になっているかの見解を書いていきます。

◆「直近の相場変動に忍び寄る2つのシナリオ」

まずはこの1週間のおさらいを軽くしていきましょう。
前回のコラム配信後、ビットコインは一度77万円台前半まで下落しましたが、その後徐々に回復。一時は80万円まで価格を戻しましたが、ネガティブなニュースが多かったこともあってか上値を重くし膠着。結局、アメリカ株の好調ぶりなども相まってビットコインは17日未明に75万円台を下回るまで価格を落としました。
まだ指定した19日にはなっていないですが、僕が予想したこの1週間というのは『良くない方』に傾いた形となりそうです。
現在(17日時点)は75万円台〜76万円台の間を推移していますが、正直ここからさらに6200ドル(約67万円)くらいまで下落する可能性があるんじゃないかなと僕は思っています。
というのも、暗号資産市場に関わりそうなイギリス議会選挙や米中貿易交渉などといったイベントがひと段落し、暗号資産にはその影響が特別プラスに働いていないことから、今現在、ここからの上昇はよっぽどのことがないと厳しいのではないかと思います。前述したアメリカ株に加え、ロンドン株や中国株など、動向が不安視されていた市場が盛り上がっていることも大きな要因でしょう。
それでは今後、暗号資産市場がどのような推移を辿っていくかといったところですが、以前から書いているように2018年12月頃からの『冬の時代』と呼ばれるレベルまでは下落しないと考えています。僕が若干ビットコイン強気派に近いこともあるでしょうが、市場はすでに来年5月頃と言われているマイニング報酬の半減期も織り込み済みで、ビットコイン価格はある程度落ちたとしても徐々に上がっていくと思っています。そのビットコインが引っ張って暗号資産相場を底上げするだろうから、市場全体として今以上に冷え込むことはないのではないか、と考えた次第です。
僕は基本的に何事もポジティブに捉えるようにしているので、相場が落ちても上がっても「ラッキー」としか思いません。落ちたら買って、上がったら売ればいいだけですから。
ですが今回の相場を見ていると、仮に5500ドル(約60万円)まで落ちるようなことがあれば、これは『ビットコインを買いまくれ』という神様からの提言だとすら思ってしまいます。そうなった場合、多少調整されて5000ドル台を割ることはあるかもしれませんが、そこからビットコイン、もとい、暗号資産相場はまたグングン上がっていくだろう、といった確信めいたものが僕の中であります。
最近ビットコインとネムの価格がすんごいことになる夢をよく見ますし、「これは正夢になるぞ」という気持ちが強いです。まあ、これも一種のオカルトだと思ってください。
続いてこの下げ相場を踏まえた年末の暗号資産価格についてですが、僕は21日土曜日までにビットコイン価格が7250ドル(約79万円)か、6450ドル(約70万円)になる2つのシナリオが存在すると思っています。
その理由は至ってシンプルです。
7250ドルの方の理由は相場全体の価格が落ちたことで買い増す人間が増えるのではないかと思ったから。
めぼしい上昇要因こそないものの、最近は急落するまでの間ずっと揉んでいることができていました。そう考えると下がったからこそドバッと買いが入って、価格が上昇すればそこでまた揉む展開が生まれるのではないかと思ったのです。
6450ドルの方も単純で、昨年と同様にここからさらに価格が落ちるのではないかという投資家が増え、狼狽売りが起こるのではないかなといったものです。
この2つを踏まえ、以下のように年末価格を予想しました。

6450ドルまで下落した場合の年末価格
・ビットコイン…7070ドル(約77万円)
・イーサリアム…135ドル(約1万4800円)
・リップル…0.2105ドル(約22.44円)

7250ドルまで上昇した場合の年末価格
・ビットコイン…7500ドル(約82万円)
・イーサリアム…154ドル(約1万6800円)
・リップル…0.23ドル(約25.20円)

執筆時点でリップルが0.20ドルを下回り、今年最安値を更新したものの、価格的にかなり買いやすくなっただろうからリップルがキーとなってここから市場を盛り返してくれるのではないかと個人的に思っています。イーサリアムに関しては2020年1月初旬にハードフォークを控えていますし、その前に少し価格変動が起こるのかなと、今の所フワッと考えています。
なんにせよ、いい方いい方に進んで年末には良い年越しをさせてもらいたいものです。

今回はここまでとなります。早いもので、次回12月25日水曜日で2019年の更新は最後になります。次回は『2019年の暗号資産業界総括』を書いていく予定です。
今年もあと僅か。皆さん体調にはお気をつけください。
それではまた次回。

Profile
文◉大空 翔(おおぞら かける)
山梨県出身。
月刊仮想通貨本誌および月刊仮想通貨デジタルにて執筆、編集などを行う。
「本に携わる仕事がしたい」という一心で業界に飛び込み、日々暗号資産やブロックチェーンに関する知識を会得中。