2019.11.28
“仮想”億り人の暗号資産よりどりみどりVol.14
どうも大空です。
前回は僕の友人と暗号資産に関するお話を書かせてもらいました。あのコラムを書いた後、暗号資産相場は軒並み全面安の展開となり、思わず「この相場変動も彼なら当ててしまうのかな」と考えてしまいました。むしろ当てて過去の僕に伝えてあげて欲しい……。
さて、今回は直近の市場推移の振り返りや今後の展望、そして今年の終わりにビットコインや主要通貨の価格がどのくらいになっているか予想して書いていきます。
◆「昨年と同じ乱気流に巻き込まれたビットコイン、年末には◯◯◯万円になっている?」
先週木曜日から今日までの振り返りをしましょう。
まず木曜日の20時頃、ビットコインはそれまで88万円〜89万円の間を推移していましたが、85万円まで下落。翌日22日金曜日には一気に79万円まで価格を落とし、たった1日で最大10万円も変動することとなりました。
しかし下落はまだ止まりません。週明け25日には心理的節目と言われる6700ドル(約73万円)を割り、71万円台まで急落しました。
案の定、ビットコインに引っ張られアルトコインも軒並み急落。主要銘柄だと、この1週間でイーサリアムは15%、リップルは12%のマイナスを見せるなど、月末にかけて散々な結果になってしまったと言えるでしょう。
今回の下落は、中国当局による暗号資産関連事業の取り締まり強化の一報が原因ではないかというのが大方の見方だそうです。それを受けてか、特に中国系の暗号資産であるトロンやネオ、イオスといった銘柄の大幅マイナスが目立っています。まさに『中国で加速し、中国で失速した』1ヶ月となりましたね。
そして執筆現在の今日(11月26日)、なんとか78万円〜80万円台を推移するまでに回復しましたが、1度6700ドルを下回ったことや、現状の中国情勢、米株などのことを踏まえると予断を許さない状況と言えます。
そして今後の展望ですが、僕はビットコインの価格は落ちても6000ドル(約65万円)くらいまでではないかと考えています。そこからジリジリとまた価格を上げていくのではないかなと。
結果として今年の11月も去年と同じような値動きを見せ、なおかつ中国当局による規制の厳しさがさらに増していくことが予想されますが、その影響も最小限で済むのではないかと思っています。
過去にも書いているように、今年は去年と違い、いわゆる『仮想通貨冬の時代』と呼ばれるレベルの下落はないと考えています。今年の相場状況は少し去年とは違い、そこまで悲壮感は漂っていないような気がするので。この後大きな取引所のハッキングやとんでもない規制の出現といったイレギュラーが現れないことを祈っています。
さて、ここからは主要暗号資産が今年どのくらいの価格で終えるかの予想を書いていきます。
早いもので、今年ももう年末のことを考える時期になってしまったんですね。年々、時の流れを早く感じるようになってきています。多分来年も同じことを言っているんだろうなぁ……。
気を取り直して、僕の年末予想価格はこちらになります。
・ビットコイン 7905ドル(約86万円)〜8310ドル(約91万円)
・イーサリアム 166ドル(約1万8000円)〜185ドル(約2万円)
・リップル 0.26ドル(約29円)〜0.29ドル(約32円)
・ビットコインキャッシュ 260ドル(約2万8000円)〜283ドル(約3万1000円)
・ライトコイン 54ドル(約5900円)〜62ドル(約6800円)
ひとまず5銘柄挙げさせてもらいました。他にも気になった銘柄がありましたので、そちらの価格予想は次回させてもらおうかなと考えています。
ここ最近、毎度「ビットコインは上がる! これからや!」みたいな予想をしているので、『また微妙な金額で、しかも価格上がるとか予想しやがって』と思う人もいるかもしれませんが、そこは暖かい目で見ていただければと思います。
なぜこれから価格が上がると予想したかというと、今年1年を見るとビットコインは大きく下落したとしても下値でサポートが働き、徐々にですがある程度のレベルまで回復するといった動きが多く見られたからです。回復したところからさらに上昇するといった場面ももちろんありましたしね。
また、Bakktのビットコイン先物の調子がかなり良いのもポジティブ要素かなと思っています。Bakktのビットコイン先物の取引量が過去最高を更新する時、暗号資産相場は全体的に良い方向に伸びる傾向ですしね。
そのため、他に価格予想した銘柄はビットコインの価格推移に影響され、大きくとは言いませんが、今現在よりは上昇するだろうと思っています。
“仮想”億り人の予想がどこまで当たるのか、ぜひ楽しみにしていてください。
今回はここまでです。次回はまた雑誌の執筆、編集の関係でお休みさせていただきます。次回は12月11日に更新する予定となっています。ここ最近執筆・配信スケジュールが乱れてしまってすみません。
いよいよ令和元年も終わりに近づいてきましたが、暗号資産は来年につながる良い結果で年を越すことができるのでしょうか。
次回更新時に良いことが書ける状況になっていてもらいたいものです。
Profile
文◉大空 翔(おおぞら かける)
山梨県出身。
月刊仮想通貨本誌および月刊仮想通貨デジタルにて執筆、編集などを行う。
「本に携わる仕事がしたい」という一心で業界に飛び込み、日々暗号資産やブロックチェーンに関する知識を会得中。