2019.11.20
“仮想”億り人の暗号資産よりどりみどりVol.13
どうも大空です。
前回は僕が以前予想した10月末の暗号資産価格の答え合わせと、11月の暗号資産価格について書かせてもらいました。
あれからというもの、ビットコインを筆頭に暗号資産の価格は軒並み下落。圧倒的にネガティブなニュースの方が多いですし、仕方ないかなと思っています。少々厳しいというか、正直、昨年の暴落が脳裏をよぎる状況になりつつあると思いますね。
さて、今回は相場考察などからは少し外れて、暗号資産についてほとんど知識のない僕の友人にまつわるお話を書かせてもらおうと思います。
◆「暗号資産エスパー? 相場の流れを的中させた暗号資産素人『友人N』」
11月某日、1〜2ヶ月に1度の頻度で会う友人と都内某所で待ち合わせ。この日、僕は仕事の関係で少し時間に遅れたことプラス、たまに『月刊仮想通貨』の話はするけど、雑誌を持って行ってまで話をしたことがなかったなと思い、直近の最新号を持って友人のもとへ向かいました。タイトルにも書きましたが、ここではその友人を『友人N』とさせてもらいます。
友人Nは頭の回転が早く、勉強もできるので、学生時代たまに色々教えてもらいました。今では密かに野望を語り合う仲です。
そんな友人Nは特段、日経平均株価やダウ平均株価を見ているような人物ではありません。大きなニュースがあれば目を通すくらい(のはず)。ましてや、暗号資産の値動きなんて見ることもないだろうから、『ビットコインってすごい価格なんでしょ?』くらいの知識量です。
遅れながらも友人Nと合流した僕は、早速近くのカフェに入っていつも通りなんでもない会話からスタート。そしてお互いの近況報告もひと段落した辺りで、サッと雑誌を取り出す。
「今日は雑誌を持ってきたから読んでみてよ」
と言って手渡すと、友人Nは目次を見て気になったページから読み始めました。近くの書店で見かけるとパラパラと立ち読みはしてくれているみたいですが、ジックリまじまじと読むのは初めてだとのこと。
10月21日に発売した12月号の『ゲームで儲ける』『ブロックチェーンエンタメレビュー』『仮想通貨NEWS』のページを特に読み込んでいたのが印象的です。
しかし、一通り目を通した友人Nはあるページを開くと目の色を変えました。それは『主要50銘柄研究』のリップルのページで、チャート画像を指差すと「これ(価格)上がるかもね」と言ったのです。
12月号の50銘柄研究の集計は9月30日に行っていて、友人Nと会った11月にはもう10月の結果もわかっている。それも踏まえて、僕は「10月の終わりまでにどこまで金額上がったと思う?」と訊きました。
すると彼はほぼ即答で「35円のラインの下らへん、34円くらいかな」と言いました。たしかにリップルは一大イベントであるSWELLを見据えて34円台まで価格を上昇させていたので、友人Nの予想は大当たりです。
さらに、友人Nは続けざまにステラ、ネオ(あと2銘柄ほど名前を挙げていましたが忘れました)も価格が上昇しそうと言いました。この2銘柄もたしかに価格を上げている。ただ、どちらの上昇要因も友人Nは全く知らないだろうし、興味も持っていないはず。
そこで初めて「なんで価格が上がりそうだと思ったのか」と訪ねました。すると友人Nは「ほとんど“カン”だけど、リップルとステラは価格が安いし他と比べると買いやすいと思う。ネオは元々1000円台にいて、今700円台だから俺なら買うかな」と、淡々と答えてくれました。
これを聞いた時、そういう発想もあるんだなと思ったのと、やっぱり家系からこの発想力がくるのかなと感じました。
友人Nの祖父は由緒ある家系で育った資産家らしく、また父も某企業の株を持っていたりするらしい。友人N自身はほとんど興味がないらしいが、きっと手をつけたら才能を発揮するんだと思います。
もちろん偶然当たっただけかもしれませんし、10月は中国効果で軒並み暗号資産価格が上昇した月なので、なんとも言えません。ただ、一目見ただけで考え、的確に上昇した暗号資産を言い当てたのは偶然にしてもすごいなと感じました。
その日はそれで終わりましたが、また色々話をしてみようと思います。今度は来年のビットコイン価格の予想を訊いてみようかな。
さて、今回は僕の友人のお話を書かせてもらいましたが、次回は11月最後の更新になる予定なので今月の暗号資産市場のおさらいと、来月の展望を予想していきたいと思います。
現状、ポジティブ要素の少なさと米株の好調さが暗号資産市場を苦しめていると僕は思っています。そして今年は月末頃に暗号資産価格は大幅に変動する印象がありますので、もしかしたら来週のコラム更新時には大きな値動きが見られているかもしれませんね。
次回、その辺りについても書いていこうと思います。
Profile
文◉大空 翔(おおぞら かける)
山梨県出身。
月刊仮想通貨本誌および月刊仮想通貨デジタルにて執筆、編集などを行う。
「本に携わる仕事がしたい」という一心で業界に飛び込み、日々暗号資産やブロックチェーンに関する知識を会得中。