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“仮想”億り人の暗号資産よりどりみどりVol.12

どうも大空です。
1週間コラムをお休みさせていただいた間に、暗号資産市場では様々なことがありました。1週間というか、このコラムが配信されるのが13日なので約2週間ですね。
今回は前回の最後に書いた11月に入ってすぐのビットコイン価格予想と、10月初旬に行った暗号資産価格予想がどのような結果だったか書いていきます。また、コラム終盤では今月の暗号資産価格予想にも触れようと思います。

◆「嵐の前の静けさ、激動まであと◯◯日?」

まず先月予想した暗号資産価格について振り返りましょう。
先月、僕は暗号資産相場に影響を与えそうなものとして『リップル』と『イオス』を挙げました。そして、その2銘柄は見事に活躍し、価格も9月比プラスで終えていました。併せて、相場の価格変動にまで影響を与えるかわからないけど、注目している暗号資産として『トロン』を挙げました。
それでは価格予想をしたビットコイン、リップル、イオスのおさらいをさせてもらいます。僕は10月末に以下のようになると予想しました。

・ビットコイン『7320ドル(約78万円)〜7850ドル(約84万円)』
・リップル『33円台』
・イオス『380円〜400円台』

そして、結果はこうなりました。

・ビットコイン『9096ドル(約99万円)』
・リップル『32.157円』
・イオス『355.683円』

今思うと、リップルとイオスはかなり惜しい状況だったなと感じています。30日〜31日にかけて暗号資産相場はビットコインによる連れ安となっていましたから、それさえなければ的中していたのかなと思っています。
逆にビットコインは嬉しい方で予想が外れましたね。前のコラムでも書きましたが、中国の習近平国家主席があのような発言をするとは思いもしなかったので、正直ビットコインが9月比でプラスになったのはサプライズでした。あの上昇がなければ今頃ビットコインはかなり下落していたのではないかとすら思ってしまいます。
ちなみに、トロンは9月比で約30%上昇していたので、ある意味注目していて良かったなという感じです。

続いて『11月3日〜6日頃にはビットコインは110万円に迫る』という予想についてですが、結果から書くと予想は『はずれ』でした。
さすがに希望的観測が強すぎたのかもしれません。
前回のコラム掲載後、10月31日〜11月6日のビットコインは98万円〜102万円台を推移。何度か心理的節目である9500ドル(約103万円)にトライしましたが、目立った要素もなく上値を重くし、なおかつ中国効果もひと段落して徐々に下降していく展開となりました。加えて、近頃のS&P500やダウ平均株価の好調ぶりも影響したかもしれませんね。現在、アメリカの株価は日本で言うところのバブル経済時に近い勢いがあるそうですから、アメリカの投資家はそちらに流れるのでしょう。また、米中貿易摩擦に一定の休息感が生まれたことも暗号資産にとっては若干ネガティブになったのかもしれません。
現在、ビットコインを始めとした暗号資産価格は比較的安定し、概ね横ばいで推移している状況となっています。
それを踏まえ、11月の暗号資産価格の予想をしていきたいと思います。
まずビットコイン価格ですが、僕は11月30日にこれくらいの価格になっているのではないかと予想しました。

『8955ドル(約97万円)〜9780ドル(約106万円)』

つまり、横ばいで推移しつつも、11月を上昇で終えるであろうと予想したのです。
この価格設定にした理由はいくつかありますが、1番大きな要因は11月も中盤に差し掛かってきたこの段階で、今もなお90万円台後半で揉み続けていることができていることです。ストレスが溜まりやすい市場動向ではあり、直近の価格推移と比較すると下降に繋がりやすいとは思います。ですが、中国発のニュースや各国における金融機関、暗号資産取引所の新展開などが年末にかけて増えていくだろうと考えると、それが刺激となり去年のような大暴落は起こらないのではないかと思っています。特に中国のニュースは他のマイナス要因をカバーできるくらい、現在の情勢では強みを持っている。そう考えると、今年9月の価格推移や例年起きている11月の価格変動を踏まえて、このくらいの価格になるのではないかなと思った次第です。
また、11月の注目暗号資産として挙げた『リップル』と『イーサリアムクラシック』ですが、こちらは以下のように価格予想をしました。

『リップルは32.5円台、イーサリアムクラシックは570円〜600円』

いずれも執筆現在(12日)価格よりも上昇すると考えています。
リップルに関してはリップル社の一大イベントであるSWELLによる反応がイマイチであったというのが正直な感想で、日々リップル関連のニュースが増え続けているとは言え、少し勢いが落ちて他暗号資産に連動するような推移を見せるではないかなと予想します。リップルの市場性質を見ると少しイレギュラーな1ヶ月になるのかな……と。
イーサリアムクラシックに注目している理由としては、上昇サイクルに変化が見られたことです。
近頃、突如高騰することもしばしば確認できたイーサリアムクラシックは、ハードフォーク後急落。その後はジリジリと値を上げているといった状況です。特にこれといった要因はないのですが、毎月このイーサリアムクラシックは『20日〜月末』にかけて比較的上昇する傾向があります。しかし、ハードフォーク後にはそのサイクルよりも早い『10月10日』に急伸した様子が見られました。僕はここに注目して、11月も10日前後と月末頃に2度グラフが大きく上を向くと読んだわけです。
ぜひ、この2銘柄の動向にも注目してみてください。

先月のコラムでも少し書きましたが、今年の価格推移は少し去年とは異なると僕は思っています。例年通りであれば11月は大きく価格変動が起きますが、それもまだ確認できず膠着状態。去年はこの状況から急落しましたね。
ただ、ポジティブな要素も多く出てきているだけに、このまま急落して去年の再来というようにはならない気がします。だからこそ、今年は例年と違って『12月』に大きな価格変動が起きるんじゃないかなと今は感じています。具体的には、大きな境目が12月中旬頃に来るのではないかなと思っていますので、ぜひ皆さんも注視してみてください。
今の暗号資産市場はまさに『嵐の前の静けさ』という言葉が当てはまる状況ではないでしょうか。
今回はここまでです。次回もお楽しみに。

Profile
文◉大空 翔(おおぞら かける)
山梨県出身。
月刊仮想通貨本誌および月刊仮想通貨デジタルにて執筆、編集などを行う。
「本に携わる仕事がしたい」という一心で業界に飛び込み、日々暗号資産やブロックチェーンに関する知識を会得中。