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金が過去最高値を記録。暗号資産市場への影響は?

13日、新型コロナウイルス感染症・COVID19の影響を受けて価格が高騰していた金地金の店頭販売価格が週末比32円高の1グラム6513円(税込)を記録し、過去最高値となった。
1980年1月に記録した1グラム6459円を40年ぶりに更新した。
一時は世界的な「現金確保」の流れを受けて金価格も値を落としていたが、ここにきて売りが一服し、再び上昇し始めた格好だ。
要因としては、FRB(米連邦準備理事会)が発表した金融緩和策や、新型コロナウイルスによる景気の低迷に対する懸念から、安全資産として再度投資家たちの目が向いたことなどが挙げられる。
一方、暗号資産市場は週末にビットコインが72万円台まで下落。
軟調な推移をたどりながらも13日未明には78万円台まで上昇したが、ニューヨーク金先物価格が大幅増となった午前7時頃に反落し、再び72万円台へ突入した。
週末の下落要因としては、BCHやBSVの半減期による影響でこれらの銘柄が売り先行となったことなどが挙げられる。
そして今朝方の下落は、週末に下のラインで拾った投資家が先月の大暴落以降で最高値となった80万円付近を前に、一旦売りへ走ったことが要因の1つではないだろうか。
その後、ビットコインは横ばいの推移となっており、6500ドル(約70万円)近辺まで下落した場合にサポートが働くかどうかが直近での焦点となりそうだ。
しかし暗号資産市場にとってはポジティブな要因もある。
先月4日にインド最高裁が、インドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)が発令した「暗号資産取引禁止措置」に対し、違憲との判決を下したことで国内では暗号資産取引数が急増。
同国の暗号資産取引プラットフォーム・Cashaa Indiaによれば、最高裁の判決後48時間の取引高は800%も増加したという。
また、インド大手銀行のYes Bankが先月6日に破綻したことも追い風となったと言える。
こういった事例を踏まえても、世界的な金融危機を前に今後も各地でビットコインをはじめとした暗号資産の取引が活発になることは想像に難くない。
世界的な金融緩和の風が吹いていることも、投資家心理を揺さぶるのではないだろうか。