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イーサリアム、年内のアップデート詳細を発表

イーサリアムが次回のアップデート内容とプロセスの詳細を発表した。
今回発表されたアップデートは「イスタンブール」と名付けられ、2019年3月に実施された「コンスタンティノープル」に次ぐ大型アップデートだ。
イスタンブールは来年以降、段階的に実施される予定の大型アップデート「セレニティ」に向けた最終的な準備と位置付けられている。
イスタンブールは前半と後半の2段階に分けられており、前半のアップデートは2019年10月に実行される予定だ。
前半の内容としては、高いプライバシーを備えたZcashブロックチェーンとの相互運用性の向上や、セキュリティ強化などを目的としたコードの変更が行われる。
後半のアップデートではメインネットが立ち上げられ、イーサリアム改善提案(EIPs:Ethereum Improvement Proposals)のテストなどが行われる予定で、ASIC耐性の向上を目的とした新たなマイニングアルゴリズム「ProgPoW」の実装も検討されると見られている。
イーサリアムのコア開発者によれば、前半よりも後半のアップデートの方がより多くの開発者と時間を要するようだ。
当初の予定ではイスタンブールのテストネットの起動は2019年8月14日となっていたが、採用するEIPsの項目を最終決定するために2週間ほど予定を遅らせる必要が生じており、開発者たちの協議次第では今後のアップデート計画も若干後ろ倒しになる可能性がある。
開発の遅れは安全性を重視した結果とも言え、アップデート内容をメインネットで有効化するためには必要不可欠なプロセスだ。
なお、来年以降予定されている大型アップデートの初期フェーズ(フェーズ0)は2020年1月3日に行われる提案が行われている。
「イーサリアム2.0」と形容される一連の大型アップデートでは、最終的にコンセンサスアルゴリズムの変更も行われる予定で、投資家たちの注目を集めている。