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8-9月期中間報告 得する?損する?主要10銘柄実践投資シミュレーション

チェーンリンクとイーサリアムがカギを握る展開に

今回は8-9月期の中間報告となります。

前期はDeFi銘柄の好調もあり大幅なプラスで終えました。

2ヶ月連続のプラスは、暗号資産市場が好調であることのサインだと思います。近頃は様々な銘柄が単一で大きく上昇することも少なくないため、楽しみな状況と言えそうです。

さて、早速予想に移りたいと思います。

月間報告をした翌週の8月27日(木)予想時にシミュレーションした数値はこのようになっていました。

0.1000BTC

1140.611ドル

前週比で0.0041BTC、79.353ドル(当時レートで約8,400円)のマイナスとなりました。

ビットコインをはじめとした主要通貨が価格調整と思われる推移をたどり、本企画でシミュレーションする10銘柄全てがマイナスになったため、このような結果になったものとみられます。

特にビットコインは幾度となく上を向こうとしましたが、その都度節目となる価格帯で跳ね返された印象です。

破竹の勢いを見せていたチェーンリンクもこの週は小休止といったところでした。

このような結果を受け、月刊暗号資産online編集部の陸奥守、鈴木宙、大空翔の3人は以下のように予想しました。

3人とも同じような予想となりましたが、逆にそのような結果になったため、点数が平均化されたと言っていいでしょう。

なぜならば、鈴木宙の点数は逆算されるからです。

詳しく理由を知りたい方はこちらをご覧ください。https://digitalassets-online.jp/tokusyuu-tokuson1/

結果的に、前週に引き続きチェーンリンク(LINK)が1位となり、僅差の2位が同点でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)ということになりました。

調子が良くなかったチェーンリンクが、今度こそは大きく上がるだろうと支持された形です。

以下が3人の予想コメントです。

陸奥「この1週間はDeFi銘柄の高騰を受けての調整期間だったと思われる。特定の銘柄以外は全面的に低調であった。ただし、この1、2日間はわずかであるが上昇しつつあるようだ。そこで今回は、安全策としてBTCとETHを2位、3位に置き、冒険策として、Linkを1位に置いて勝負に出てみることにした。それ以外は、バイナンスがDeFiインデックスの取り扱い開始のニュースが流れているため4位に、XRPはニュースのわりに動きが悪すぎるので最下位に、XTZは思ったより上にいかず下降トレンドに入っているため9位に、EOSは中国銘柄ということもあり8位にした」

鈴木「そろそろ8月も終わり。季節も秋に近づきつつある。今年の夏の暗号資産業界は、なんと言ってもDeFi銘柄の過熱ぶりが目立った。従来はビットコインに引っ張られる形だったアルトコインだったが、今回はイーサリアムに引っ張られる形でビットコインも上昇したように思える。7〜8月は日本の夏も灼熱だったが、暗号資産相場も熱かったのではないだろうか。…と言いながら、現在の僕はビットコインも、イーサリアムも持っていない。6月に別の銘柄に変えてしまっていたのだ。しかも、DeFi銘柄が上がりはじめた7月も高値掴みを恐れて乗り遅れ、変えなかった。個人的には、最近、波が激しくないビットコインキャッシュの高騰を期待している」

大空「ある意味予想通りと言うべきか、この1週間は全面安となった。価格の調整期間とも思えるが、どこか今後の材料探しで先行きを見通せないようにも映った。今後1週間の暗号資産市場は米国絡みの指標によって左右されると考えた。そのため、米国での人気が高く、資金流入にも期待ができるビットコインとライトコインを上位に置いた。イーサリアムはここしばらく月末月初にかけて大きく価格をあげる傾向にあるため1位にした。全体的にはチェーンリンクを中心としたDeFi銘柄が引き続きカギを握り、さらに中国系の暗号資産の動向も重要になってくるのではないか」

予想の共通点としては、3人ともDeFi銘柄の動向が市場全体に大きく影響を及ぼすとの見方を示したことでしょう。

それほど、DeFiが重要な存在になっているということですね。

さて、ルールに則り上位3銘柄に対して以下のようにテザーを割り振りました。

  • LINK→引き続き1位のため前週と変わらず
  • BTC→1BTC=11352.330USDTで、0.028BTCに交換
  • ETH→1ETH=382.160USDTで、0.625ETHに交換

今ノリに乗っている銘柄と市場の柱となる2銘柄を選んだだけあり、プラスとマイナスどちらに転んでも結果が大きく変わると考えられます。

そして翌週9月3日(木)です。

前週予想から暗号資産市場はボラティリティの大きい推移をたどっていました。

特に予想前日の2日にはイーサリアムを中心に市場全体が大きく価格を上昇させていたことから、シミュレーション数値にも大きな期待が集まっていました。

しかし、予想当日にはNYダウの続伸と金(ゴールド)の下落が重なり、暗号資産市場は全面安となりました。

そのような状況で、予想時には以下のような資産数値になっていました。

0.1005BTC

1137.318ドル

前週比で0.0005BTCのプラス、3.293ドル(約350円)のマイナスとなりました。

1番保持比率が高かったチェーンリンクと2番目に保持していたビットコインが微減で、3番目となるイーサリアムが比較的大きくプラスといった状況だったため、このような結果になったと思われます。

保持比率が低いイーサリアムだけではマイナスをカバーしきれませんでした。

当日の全面安さえなければ、そこそこのプラスになっていたと思われるだけに、大幅下落が悔やまれます。

この結果を受け、3人は以下のように予想をしました。

新たなブロックチェーンをローンチするなど、話題の多いバイナンスコイン(BNB)が1位に、そして2位には年初来高値を再び更新したイーサリアム が、3位同率でライトコイン(LTC)とリップル(XRP)が選ばれました。

3人の予想上昇銘柄数が少ないことと、全員がイーサリアムを1位に選んでいることがポイントとなりそうです。

以下が3人の予想コメントになります。

陸奥「この1週間は水曜日まではほぼ予想通りの展開であったが、BTCが130万円の壁を越えられなかったことや、金価格の下落などを受けて、水曜日木曜日と下落傾向になってしまい、予想外の展開となった。その中でもDeFiによるイーサリアムネットワークの需要が高まり、ETHの価格は何とかプラスを保った状況であった。このような中バイナンスが新たなニュースを立て続けに発表したこともあり、BNB価格が上昇したとみられる。これらを受けて、相場は改めてひと段落し、実需が見込まれるETHとBNBを上位に予想した。ただし、XRPは実需と乖離した値動きをしており、低迷しているため最下位に予想。ビットコインの値動きの小ささから3位に安定策として配置したが、BCHは内輪もめ的なニュースが流れたため9位に予想した」

鈴木「今から3年前のことだ。ビットコインをはじめ暗号資産(仮想通貨)が、一般社会でも認知され始めた。その中でも、アルトコインではイーサリアムとリップルを購入する人が、僕の周りには多かった。それから3年…今年7月末からのイーサリアムの勢いでイーサを語る人物は多くても、リップルを語る人物は、周りにもTwitter上にも本当に減ってしまった。ここは、僕がリップルを語り継がねば! 僕は、いまだリップルの可能性は信じている。SBIの北尾社長も頑張っている! と、期待を持っているが、冷静に考えてリップルは10位にした」

大空「この1週間は非常に期待感溢れる相場だったと思う。全体的に、予想時に大きく価格を落としてしまったことが残念。この推移を見ていると非常に不安定な推移がしばらく続く予感がするが、イーサリアムはまだ期待が持てると考え1位にした。次いで2位にテゾスを選んだが、こちらは下げ相場が続いているのでそろそろ上がるだろうと、期待も含めて選んだ。上昇銘柄は5銘柄としたが、正直今回も厳しい戦いが予想される。仮に市場全体が大きく価格を落としたとして、その後レンジ相場を描くようであれば、しばらくは続落の可能性を考えなければいけない」

今回の予想を受け、上位3銘柄にテザーを割り振っていきます。

3位は同率なため、大空の独断と偏見でリップルに割り振ることになりました。

  • BNB→1BNB=24.567USDTで、23.201BNBに交換
  • ETH→1ETH=447.520USDTで、0.759ETHに交換
  • XRP→1XRP=0.272USDTで、834.307XRPに交換

相場変動に少々不安が残りますが、大きく価格が上がることをひたすら祈るばかりです。

3期連続のプラスで終われるかどうかの瀬戸際で、一体どのような結果になるのか、次回の最終報告をお楽しみに!

※本企画は投資“シミュレーション”
となっています。
あらかじめご了承ください。