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6-7月期中間報告 得する?損する?主要10銘柄実践投資シミュレーション

横ばい推移が目立つ暗号資産市場 難解な市場予測

前回は5-6月期の収支発表をさせていただきました。詳細な結果はこちらからご覧ください。→https://digitalassets-online.jp/tokusyuu-tokuson4/

さて、6月18日(木)の予想時ですが、資産状況を整理するとこのようになっていました。

0.0841BTC

797.669ドル

前週比でマイナス0.001BTC、マイナス37.575ドル(当時レートで約4,000円)となりました。

ビットコイン換算した時の総量およびドルベースのどちらを見てもマイナスとなりましたが、これは世界各所における国家間の関係悪化が間接的な原因になったとみられます。地政学リスクが高まる状況に嫌気が差し、世界経済は前週に比べマイナス傾向になりました。

そのような状況下で、月刊暗号資産online編集部の陸奥守、鈴木宙、大空翔の3人はこのように予想をしました。

以下が3人の予想コメントです。

陸奥「今週は、コロナの第2波の懸念から投資意欲が落ちてしまっている。しかし、ビットコインのハッシュレートは半減期前の水準まで戻ってきており、ビットコインエコノミーへの投資意欲の強さが見られる状況だ。来週の予想としては、世界経済の影響を直接受ける形で、横ばいではなく、ある程度大きく上がるか、大きく下がるかと思われるため、上がることを期待して全てのコインを保有する選択をした。順位については、価格が上がる際にはビットコインがけん引するだろうと予想し、ビットコイン関連を上位に配置している」

鈴木「日本でコロナは収束しつつあるが、第二波や第三波も間もなく来るのかどうか? 日本経済もそれによって変わるだろう。こればかりは不可抗力なので、どうにも予想が出来ない。ただ、最近1、2週間で少しずつ街に人があふれて経済が回り始めた。ビットコインも調子がいい。全国の大都市は、まだ一律10万円の交付が滞っていて、振り込んでもらえてない世帯も多い。この不安な世界情勢で、暗号資産が退避資産として認められつつある今、僕も10万円が振り込まれたらビットコインに全額投資するつもりだ」

大空「前回の予想では8銘柄が上がると予想したが、結果は全面安に。しかし、下がったら規模はどうあれ上がるのが投資の基本だと思うので、今回は強気に全銘柄の価格上昇を予想した。最近は社会情勢の不安定さもより鮮明になってきているため、暗号資産への需要は日を増すごとに高まると思う。全ての銘柄が上がると考えているため、あくまで順位は参考でしかないが、最近は軟調な推移をたどっているBSVを1位にした。BSVは跳ね上がる時の勢いは凄まじいため、今回は最も価格が高騰しやすいのではないかと考えた」

同率1位銘柄が2つ、同率3位銘柄は3つと、かなり拮抗した予想状況で大空翔は全ての資産を現物保有する選択を取りました。そのため、保有している244.753USDTを3等分し、リップル、ビットコインSV、バイナンスコインに交換。

その結果が以下のようになります。

  • リップル→432.076XRP
  • ビットコインSV→0.467BSV
  • バイナンスコイン→4.929BNB

そして翌週の6月25日。

前週が世界経済に対する不安から連れ安になったため、この週は全面的に価格上昇を見せると考えていた3人。

結果はこのようになりました。

この週も結局、前週比でBTC、ドルどちらを見てもマイナスという結果になりました。

予想時のビットコイン換算量とドル換算した数字は以下のようになります。

0.0837BTC

773.237ドル

ビットコイン換算では0.0004BTCのマイナス、ドルでは24.432ドル(当時レートで約2,600円)のマイナスとなりました。

この予想をする前日までは、イーサリアムの価格上昇などもあり全銘柄がプラスだったのですが、予想当日に株価に連動して全銘柄マイナスへと転じてしまいました。

これを受け、3人は以下のように予想をしました。

陸奥「今週は株価の暴落を受けて予想とは逆に動いてしまったが、このあと反発をすると思われるため、全銘柄上がると予想」

鈴木「ペイパルの暗号資産売買の憶測や、好調なナスダックとの相関性の高いビットコインが上昇しそう。依然リップルの価格はいろんな意味で安定している。ある意味、退避資産のように不気味なほど動きがない」

大空「予想当日の下落さえなければ予想は当たっていたのでポジティブかつ強気にいく。今週こそは全銘柄プラスになるはず。個人的には話題のCOMP関連と中華系銘柄に期待」

3人の値上がり予想銘柄数は9と非常に高い数値となりました。

大空自身も強気な予想をしているため、この日は全て現物資産のまま保有することに。そのため、この週は資産の交換は生じませんでした。

そして7月2日の予想です。

結局この1週間はほとんど横ばいの推移となり、プラス銘柄は2銘柄に。

とはいえ、マイナス銘柄のほとんどがほぼ僅差でマイナスに転じたので、通貨別で見れば影響はさほど大きくはありませんでした。

しかし、塵も積もれば山となるではないですが、ビットコイン換算量とドル換算は共にマイナスとなりました。

以下がその結果です。

0.0811BTC

749.661ドル

前週比で0.0026BTC、23.576ドル(当時レートで約2,350円)となり、これで3週続けてのマイナスとなりました。

当初0.1BTC、1BTCあたり約7,000ドルからスタートしたこの企画。

ビットコイン換算量はそれなりに減り、ドルでは40ドルほどプラスになったことになります。

今までのやり方で企画を進めると、プラスにしたいと考えるならばどうしても暗号資産の全面高に期待をするしかないと考えました。

そこで、7月に入り銘柄の入れ替えも生じることから、少々ルールを変更させていただくことにしました。

具体的には、「予想点数の合計で上位3銘柄になった」銘柄への投資をシミュレートしていきます。

これまで通り、3人の予想を踏まえた上で大空が割り振りを決めます。各銘柄への振り分けは、まず持ち資産をテザーに変更した上で、「1位銘柄に50%」「2位銘柄に30%」「3位銘柄に20%」で振り分けます。

順位が同率になった場合やイレギュラーが発生した場合は、大空が独断で判断していきます。

この方法で行うと、以前よりも他2人の考えが反映されやすくなり、なおかつピンポイントで銘柄の数字を追うため1週間の収益変動が一層大きくなる可能性があります。

この約2ヶ月半である程度の検証ができたため、検証方法を変えて予想に臨みます。

そして銘柄の入れ替えですが、「月刊暗号資産8月号Vol.29」を参考にして、12位に入った「チェーンリンク(LINK)」を投資銘柄に入れ、「ステラ(XLM)」を外すことになりました。

その上で、3人の予想は以下のようになりました。

そして予想コメントがこちらになります。

陸奥「この1週間はビットコインの難易度が0%調整であったように全体的には横ばいになると予想。これに比較して、今年に入って価格が上昇し続けていて、今月ついにXLMと入れ替わったLINKがその勢いを持続すると予想。さらに、金融庁から2つの海外取引所に警告がでたことも加味し、BTCとETHの安定性を評価した」

鈴木「イーサリアムは7月30日に、大幅アップデート『イーサリアム2.0』を控えている。あくまで予定だが…。それに向けて購入者が増え、価格が上昇するのではないだろうか。イーサリアムを買うなら価格が上昇する前の『今』だと判断するのもいいだろう。ただアップデートが延期された場合、価格の下落も考えられるので、当日まで注視していく必要がある」

大空「ここ数週間は暗号資産市場全体が大人しい。行き先を失いズルズルと価格を落としている印象だ。そのため、今回は様子見の意味も込めて5銘柄がプラスになると予想。上位5銘柄は市場全体が押し上げられる時に先行して上昇していくと考えた。近頃はプロジェクトのアップデートを含む新たな動きが相次いでいるため、業界的には決して悪い状況ではないはず」

3人の予想点数の合計で1位になったのは新たに追加されたチェーンリンクです。好調を維持していくと考えられ、このような結果になったと思われます。

2位は市場の核とも言えるビットコイン、3位はテゾスとなりました。

この結果を踏まえてテザーを振り分けたところ、以下のようになりました。

  • LINK→1LINK=4.770USDT 78.420LINK
  • BTC→1BTC=9,209USDT 0.024BTC
  • XTZ→1XTZ=2.366USDT 63.000XTZ

検証方法を変えた最初の予想結果がどのような結末になるのか。

来週の最終報告をぜひお楽しみに!

※本企画は投資“シミュレーション”
となっています。
あらかじめご了承ください。